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スウィフト『ガリバー旅行記』読了

初読み。

風刺小説と聞いていたが、第1篇、第2篇は当時の王や政治家を皮肉っているので、面白さもわからず、読むのも滞っていた。

しかし、第3篇になってラピュタ(ジブリ作品の元になっていたことを知らなかった)が登場したり、日本が書かれていたりするところからは、一気に最後まで読み終えた。日本という国が当時は小人の国や巨人の国と並んで、不思議な未知の国として捉えられているところも面白い。

そして第4篇で登場したヤフー(これもガリバー旅行記ご元だとは知らなかった)は、完全にヨーロッパ人に対する嘲笑、絶望の象徴となり、自分自身がヤフーであることへの嫌悪感に打ちひしがれる姿は笑いたくても笑えない。

現代のヤフーはさらに悪行、欲望まみれ、権力主義が進んで、何の反省も見当たらない。それが恐ろしい。

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