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猛暑日(詩)

何もかもが重なり合う夏の午後
かき氷の溶ける早さにとまどう子どもたち
太陽の輪をそのまま天気図に貼り付けたような高気圧
視界をふやかすような陽炎の風景

さあ、そろそろうちに帰らないと
町が干からびる前に
波打つアスファルトに飲み込まれる前に

さあ、早く夏から逃げないと
ソプラノ色の風に導かれて

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