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臆病なヒナ鳥(詩)

ヒナ鳥たちが巣立ちの準備を始める
羽根を上下に振り、巣の出口に立つ
広い世界、知らない世界が目の前に広がっている
一羽が巣から飛び立つと、次から次へとヒナ鳥が空を飛ぶ
「待ってて、僕も行くから」
僕の声は新鮮な世界を飛び交うヒナ鳥たちには聞こえない
そして、ついに一羽も見えなくなってしまう
僕の覚悟はとうに消えている
巣の中を見回す
そこには暖かいベッドがある
僕はベッドに横たわり、母鳥が餌を運んでくるのを眠って待つ

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