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孤独という存在(詩)

あるべき場所にあるべきものが収まっている世界でジグソーパズルのピースだけが収まるべき場所を探して漂っている

あるべき場所を見つけられずに
あるべきものの場所を邪魔しながら
ジグソーパズルのピースだけが世界の調和を乱している

結び付く相手も見つけられずに
誰から誘われることもなく
ジグソーパズルのピースだけがお互いの距離感をつかめないでいる

昔はみんな繋がっていたのに
大きな力が僕らをバラバラにして
ジグソーパズルのピースだけが境界線を飛び越えていく

摩擦力が景色を消し去り
時の流れが姿を削り
ジグソーパズルのピースだけが形を変えながら行き場のない悲しみを心の奥に隠している

やがてあるべき場所を探し疲れたジグソーパズルのピースは
額縁の世界から飛び出して
誰にも見えない世界へ潜り込む

あるべき場所ではない場所に
あるべきものではない存在として
つながりも結び付きもない場所に
ただ孤独な存在として

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