アスタロト公爵#6悪魔の君主アスタロト公爵
※この物語は 「阿修羅王」本編より 悪魔の三大実力者のひとり、アスタロト公爵の作品を抜粋しています。特定の宗教とは 何の関係も無いフィクションです。
アスタロトは、ベッドの上で肩で息をしている自分に気が付いた。
隣にはフェアリーが、同様に息が止まりそうなほど苦しそうに喘いでいる。
「しまった!」
跳ね起きてベッドの傍に置いてあるクリスタルを覗くと、トンニャンとアシュラが互いに口もきかず、だまって座っている姿が見えた。
やられた。このアスタロト公爵が、まんまと術中にはまるとは