小ネタ：海上自衛隊横須賀地方総監部とは？

2022年7月20日 21:12

第１話で登場した海上自衛隊横須賀地方総監部についてご紹介します。

https://note.com/mizuki_y0426/n/n8e9c492b155e

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海上自衛隊に所属する５地方隊のうちの横須賀地方隊の司令部です。
総監は、地方隊の長として防衛大臣の指揮監督を受け、地方隊の隊務を統括し、司令部である総監部の事務を掌理しています。
横須賀地方隊の警備担任区域は北は岩手県、西は三重県に至る太平洋一帯です。

地方隊の主な任務は担当の警備区域の防衛・警備及び自衛艦隊等の後方支援です。
また、災害や事故が発生した場合の復旧・輸送等の任務にも従事しています。
横須賀地方隊の編成は、司令部である地方総監部の下に、

・第４１掃海隊
・横須賀教育隊
・横須賀警備隊
・横須賀弾薬整備補給処
・横須賀造修補給所
・横須賀基地業務隊
・横須賀衛生隊
・父島基地分遣隊
・砕氷艦しらせ

　の部隊が編制されています。
【各部隊の任務について】
〇第４１掃海隊
掃海艇えのしま、ちちじまの２隻で編成されています。
主な任務は機雷等の除去、海上交通の安全確保をはじめ、沿岸防備、災害派遣等の任務に当たっています。

〇横須賀教育隊
入隊した自衛官候補生、一般曹候補生、技術海曹に対する基礎教育、それを終えた後に各職種に合わせた特技の教育を行う部隊です。年間約1,000名の隊員を部隊に送り出しています。いわゆる、新入社員教育を行う部隊です。

〇横須賀警備隊
横須賀警備隊は以下の編成となっており、任務は下記のとおりです。
・本部：警備隊の隊務の統括に必要な事務を行う。

・陸警隊：総監部の所在地に所在する、海上幕僚長の指定する施設の警備に関すること。礼砲台の管理及び運用に関すること。

・港務隊：港湾施設の運用に関すること。港湾及び水路の安全確保に関すること。

・処分隊：機雷その他の海上における危険物の探知及び処分に関すること。

・多用途支援艦えんしゅう：以下の任務に従事しています。
（１）艦艇、航空機の射撃等訓練支援
自走式水上標的の投入・揚収・管制、乙型水上標的の曳航、水中自走標的の投入・揚収、訓練魚雷の揚収。
（２）航行不能艦艇等の曳航
海上自衛隊すべての艦種が曳航可能。護衛艦「いせ」、US-2救難飛行艇等の曳航実績。
（３）離島等への物資輸送支援
キャブオール4台を後甲板に搭載可能。また、物品等のコンテナについては、20フィートコンテナ3個または40フィートコンテナ2個を搭載可能。
（４）災害派遣、救難活動
東日本大震災での災害派遣、「海ほたる」での救難活動訓練、各自治体との合同防災訓練を実施しています。

・特務艇はしだて：国内外の賓客を招いての式典や、海上自衛隊を訪問した諸外国の将校団との会議・会食、マスコミやメディア関係者との懇親会などの『迎賓』であり、当初から戦闘を想定しない非武装の艦艇である。