統一地方選2023から1周年！わたしたちの推し議員のその後は？
お久しぶりです、世田谷区議会議員のおのみずきです。
1年生議員として、2月～3月にかけて1か月以上にわたって開かれた世田谷区議会令和6年第1回定例会（通称：1定）と予算審議を何とか走り切り、ふと気が付けばもう桜が満開を終えて新緑の季節に…🍃
ちょうど1年前の今頃は、まさに世田谷区議会議員選挙の真っ只中でした。朝から晩までマイクを握り、街宣カーに乗り込み、あっちこっちで街頭演説に立ち、商店街を練り歩いて、色んな人に出会って、文字通り走り回って…途中喉が潰れそうになったんだけど、後半は謎の回復（？）を見せたりして。
もう1年が経つなんて、本当に腰抜かしそうです。あれから、世界は大きく変わってしまったような気がするし、実は知らなかっただけで最悪度合いはそんなに変わっていないのかもしれない。それでも、わたしにとっては「FIFTYS PROJECT」を通じてつながった人たちの存在そのものが、今も絶望の中の希望であり続けてくれています・・・
そんなFIFTYS PROJECT主催のイベントがあったので、その報告をちょっとだけ書いておきます。
FIFTYS PROJECTのイベントに登壇しました！
4月5日にFIFTYS PROJECT主催の議会報告会、翌週14日には統一地方選2023から1周年を記念する「FIFTYS PROJECT FES.」が、ともに武蔵野プレイスにて開催されました。ジェンダー平等社会の実現を掲げ、昨年の統一地方選で初当選した20～30代の女性議員が集まり、この1年間どのような活動に取り組んできたのか、実際に議会に入ってみて感じたことや直面した困難、今後やってみたいこと等を語りました。
🌟おさらい：FIFTYS PROJECT（フィフティーズ・プロジェクト）とは？
「政治分野のジェンダーギャップ、わたしたちの世代で解消を。」を掲げ、20〜30代の女性議員を増やすために、候補者や選挙ボランティア等に携わる人を応援する多彩な活動を展開中。昨年の統一地方選2023では、支援した29人のうち、24人が当選した。
わたしも両イベントに登壇者として参加し、議員1年生としての自分の経験や思いをお話ししました。FIFTYS同期の議員仲間が、各々の議会で奮闘する様子を聞きながら、自治体間での政策や議会ルールの違いを知ったり、「そんな視点もあったんだ！」と新たな気づきをもらったり、議員個人の区政報告会とはまた違った面白みのある、とっても貴重な機会でしたよー✨
他方で、わたしを含め多くの議員が挙げたのが、議会内で横行するハラスメントの数々やジェンダー平等政策への無理解です。詳細は以下の記事で紹介されているので、ここでは割愛しますが、イベントの場ではとても言えないようないじめや嫌がらせを経験をしている人、その結果、所属会派を抜ける決断をした人も一人ではありません。せっかく当選しても、“まともな人”が去り続けていく議会のままでは、次をゆく人に「一緒にやろうよ！」とはとても言えません。わたしたちが手を取り合ってぐっと踏み止まり、中から変えていく必要性を改めて感じました。
しかし、希望もあります。統一地方選1周年記念イベントには、20～30代の女性たちを中心に100名以上の方が会場に集まり（オンラインもあわせると150名以上も！）、地方政治の現場からジェンダー平等を進めるためのアイディアを出し合いました。イベント後に参加者から登壇者一人一人へ送られたメッセージカードには、ありがたいことに沢山の応援の声とともに、
『議員のお仕事の説明、めちゃ分かりやすかった！』
『仲間たちと一緒に議会傍聴に行ってみたいです』
『自分の自治体議会の会議録見てみます』
『政治家もありかも！』
等など、嬉しい言葉が詰まっていました。こうした声がどんどん広がっていくように、わたしもミジンコレベルの微力ながら、引き続き行動していきたいと思います！！🔥
既存の権力ではない“力”が重なり、広がっていくことで、今世界で、現在進行形で起きている悲惨な現状を止め、暴力の連鎖を断ち切るための世界システムの変革にも必ずつながっていくと、そう信じているから。
明日への小さな小さなTips…
さて、イベントの時にも周りの人たちに言いまくってたのですが、参加者の方々からのメッセージカード、このシステムすっっっごくいいね！！！（ｸｿﾃﾞｶﾎﾞｲｽ）
実は、議会報告会の後、伝えたかった内容の10分の1も話せなくて（完全に自分のタイムマネジメント能力が終わってるせい）、帰りのバスの中でがっくり落ち込んでいたのですが、帰宅後にメッセージカードを一つひとつ読ませていただいて、爆速で元気になったもん！！！
31年間も生きてきて、褒められた記憶ってまじで全然無いんだけど、やっぱり大事だね。言葉にして伝えるのって。
結構前に、わたしの尊敬する河野貴代美さん（日本のフェミニストカウンセリングの創始者的なお方）が、『女はもっと褒められていいのよ』的なことを仰っていて、いやほんとその通りすぎだろ……って思ってたんだけど、なんやかんやずっと忘れていた気がするので、改めて意識していきたい。
もちろん、直面している困難を共有し、連帯を確認する作業も大事だけど、わたしたち、お互いに褒め合っていこう！！！
良いところはどんどん言葉にして、伝えていこうぜ！！！
というわけで、ほめほめ運動を最後に提案して、この記事はおわり。
ではまた～～～