バランスのいい食事とは? お疲れ母ちゃんを復活させた献立
食事は量だけでなく、バランスが大切。
じっさいに私も、日本人の食事摂取基準や食事バランスガイドなどの国の基準をベースに家でも献立を考えていました。
野菜はたっぷり。
たんぱく質源の肉、魚、卵、乳製品、大豆製品は欠かさない。
脂質は多くなり過ぎないように、調味料の量を注意する。
食事を楽しむためにスイーツもお酒も我慢しない。
その代わり、炭水化物量はお米を減らして調整。
詳細な計算はしていませんが、必要なエネルギー(カロリー)量や栄養素量、PFCバランスは、ざっくりクリアしていたと思います。
そのかいあって、高齢出産を経てもBMI19をキープ。
身長162㎝で既製品のSサイズを着られることに、高揚と安心を感じていました。
痩せていても元氣ではなかった
ただ当時、体重は理想を維持できたのですが、とにかく疲れやすかったのです。
「子どもには心と時間に余裕をもって接したい」
「いつも穏やかで機嫌のいいお母さんでいたい」
そんな風に思っていたのに、実際は夕方になるとへとへとで、最低限の家事や世話しかできず、イライラして子どもにも命令口調の嫌なヤツになっていたのです。
罪悪感や劣等感を抱えて布団に入る毎日。
子どもが成長すれば少しは楽になるんじゃ……と期待して、ただ、ただ同じ毎日を繰り返していました。
しかも、子どもが成長したらしたで別の問題が出てきて一向に負担感はへりません。
この先何十年もずっとへとへとイライラのままかもしれない、と気づいたときの絶望は今でも覚えています。
このままじゃイヤだ
そこで私は行動を起こすことに決めました。
具体的には食と健康の勉強のし直しです。
私の体は私が食べたものだけを材料に、暮らしの積み重ねで作られます。
子どもに手がかかり、暮らし方を変えるのは難しいかもしれない。
なのでまず、食事を見直そうと思ったのです。
食べている食事は数値上は間違っていないはず。
だとすれば、食べ方に問題があるのかもしれないと、時間栄養学や体内時計に注目しました。
また、西洋医学では説明しきれない何かがあるのかもしれない、と東洋医学や食養生についても勉強しました。
お米生活との出会い
そんな、私が元氣を取り戻すための食と健康の模索の中で出会ったのが「お米生活」。
お米生活とは、柏原ゆきよ先生が提唱す食事法が広まるにつれて自然発生した呼び名です。
先生の元で理論を学び実践していきました。
具体的にはおこなったのは、献立をお米中心に交替すること。
メインのおかずを一品にして、脂質と調味料の量を抑えます。
ごはんをしっかり摂ることで、米からもたんぱく質が摂れるので心配ありません。
味噌汁を具だくさんにすることで、調味料の使用量を抑えながら野菜は確保。
たまに、スイーツやお酒を楽しむときは、おかずを控えることで脂質やたんぱく質が過剰になるのを避けました。
数値は同じでも中身が違う
エネルギーや栄養素の量、PFCバランスは大きく変わっていません。
ただ、エネルギーや栄養素をどんな食材から摂るか、というのが大幅に変わりました。
たとえば炭水化物。
栄養学上は砂糖も米も同じ炭水化物に分類されますが、体に入ったときにたどる消化・吸収・代謝の経路は異なります。
私は食べ物を栄養素や数値の塊としてしかとらえれておらず、食べたときに体がどう反応するかという視点が抜けていたのです。
人が変わったようです
食事を変えてからは徐々に疲れづらくなり、メンタルも安定してきました。
夕方でも子どもとダッシュ競争しながら帰宅できますし、落ち着いて話を聞いてやることもできています。
「やりたい」と思い描いた通りに暮らせるので、1日の満足感も高まり、明日を楽しみながら布団に入っています。
頭だけでは健やかになれない
同じ情報でも、どの視点から見るかで解釈が変わり、行動や結果も変わります。
学び続けることは必須ですが、体の反応を観察する、頭ばかりでなく体の欲求もキャッチできる、そんなスキルも重要だと感じています。
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