見出し画像

ドラッガー365の金言(ダイヤモンド社)の3月1日はチェンジリーダーの条件「変化をコントロールする最善の方法は、自ら変化をつくりだすことである。」凡人である私はとても変化の自らが変化を生み出し先頭に立つことなどとても出来ない。グローバルのベストプラクティスを導入しようと決めた。

今日のアクションプラン
あなたの仕事関連の世界標準ベストプラクティスを調べてみよう。

デジタル化が進みAIに仕事が奪われそうな、もの凄い変化の激しい今の時代以上に30年前だって大きな変化の時代であった。IT化が進みアナログからデジタルに変わった時代である。テープレコーダーがiPodに変わりあっという間にSONYからApplに変わった時代である。

30年前私は外資系企業でITマネージャー職にあった。当時まだITはコストと見なされていた時代で、CEOに直接レポートするCIOの職は無く情報システムはCFOの管理下にあった。

ある日、3週間の長い夏休みから帰ってきたスウェーデン人のCFOは、これを導入してくれないかとバランストスコアカード(以下BSCと記述)の分厚い資料を渡した。(もちろん全て英語である)長い夏休みを単純にバケーションで過ごす外人は多いが、私のボスはハーバードビジネススクールの夏季セミナーに行っていた。そこで習ってきたBSCがあれば全部署の目標管理が一目瞭然で管理できるからとIT部門の責任者であった私に依頼した。それからBSCのコンセプトを理解して始めたが、まだBSCをサポートするアプリケーションはなかった時代である。もちろんダッシュボード機能もなかったのでExcelで作った。最初作るのは苦労したが、翌月からは基本的にデータを更新すれば良かったので、それほど時間はかからならかった。もちろん全ての項目の目標、KPIなどが設定されていないので不十分である。売上などのデータはシステムから取れるが、顧客、プロセス、人的リソースの項目は目標すらまだ設定されていない。それでも、始めた部署からダッシュボードを作って、それを使って彼は取締役会で会社の現状を説明するのである。
社長も他の取締役も気に入ったせいか、BSCが目標管理のスタンダードとなった。それから本格導入するために、各部署の担当マネージャーにBSCを説明して、説得して、納得してもらって毎年使っていた。それから2021年に退職するまでBSCは目標管理の標準ツールである。もちろん他のグローバル企業も使っているので、世界標準、すなわちベストプラクティスである。

この経験から変化の先頭に立つことは能力的にも権限もない職能レベルでは出来ない。しかし、世界のベストプラクティスを導入すれば変化の2番手グループにはいつも入っていることができるだろう。しかも導入リスクはないし、得るものは大きい。


この記事が参加している募集

仕事について話そう

仕事のコツ

with 日本経済新聞