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生化学から栄養を考える ビタミン

体の中で起きていることを想像する。
見ることはできないけれど、今この時、自分の体の中で何が起きているのか、それを考えることができると、自分を大切にようと思うんです。


5大栄養素のうちのひとつ、ビタミン。

5大栄養素とは、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルのこと

栄養素のことを最初に習ったのは、きっと小学生の家庭科の授業で
・炭水化物や脂質は、”エネルギーになる”
・たんぱく質は、”体をつくるもとになる”
・ビタミンやミネラルは、”体の調子を整える”
こんな調子で覚えた気がする。

大人になった今、これだけだといまいちピンとこなくて、体に本当に必要な栄養素の重要性が伝わらない気がするので、今日はビタミンについて、少しだけ詳しく書いてみようと思います。

ビタミンは体内のベルトコンベヤーを動かして、代謝を上げる

ヒトの体の中では、いつ何時も化学反応が進んでいます。
よく「代謝を上げて痩せる体をつくる」とかって言ったりしますけど、あれを言い換えると「エネルギーを生み出す代謝回路を動かして、体でエネルギーをつくり出す」っていうこと。

そのエネルギーを生み出す代謝回路っていうのを表したのが、こんな図です。

糖質、タンパク質、脂質からエネルギーを生み出す代謝回路

なんか複雑なんだけど、エネルギーをつくる工場でベルトコンベヤーが回ってるようなイメージですね。

食べたものを材料にして、いろんな物質に変化しながら、
最終的にエネルギーがつくり出されます

糖質、たんぱく質、脂質が、最終的には電子伝達系っていうところで、ヒトが生きていくために、体を動かすために必要な、多くのエネルギーがつくられます。緑の丸で書かれているB₁とかB₂とかっていうのは、ビタミンB₁とかビタミンB₂とか。

そう、エネルギーを生み出すためのベルトコンベヤーでは、こんなにも多くのビタミンが必要なんです。

ビタミンは、感情をつくり出す

私たちが、幸せや不安を感じたり、イライラしたりする時には、体内では神経伝達物質というものが分泌されています。

セロトニンとかドーパミンとかアドレナリンとかっていうやつですね。

これらは、アミノ酸(タンパク質)からつくられるんだけれど、その途中で、多くのビタミンが必要です。

神経伝達物質がつくり出される流れ

ビタミンは、ちょっとだけ、絶対に必要な栄養素

もしビタミンが足りなければ、
ベルトコンベヤーが動かずにエネルギーの生産がストップしたり、神経伝達物質がつくられずにイライラしたり幸せを感じられないといったことになるんです。
なんとなく、炭水化物とかタンパク質と比べると、少し存在感が薄い気がするビタミンですが、必要不可欠なものなんですね。

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