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毎年違う授業をすると決めている

こんにちは,HARuです。今日は「授業づくりについて」のお話。

教員の本分ともいえる授業づくり。
みなさんはどのようにしていますか?もちろん校種や教科によっても違うので,それぞれのやり方があるとは思います。
今回は私が授業づくりをする上で大切にしている考え方をお伝えしようと思います。

では,いってみましょう!


授業準備がいらなくなる?

中学校教員になった際,ある方に言われたことがあります。
「今は授業の準備が大変でも,3年〜4年教員をやれば,授業準備は要らなくなるよ」と。
その当時はよく意味を理解していませんでしたが,現在は,その方が言わんとしていることの意味はわかります。
簡単に言えば,
毎年同じ授業内容をするのだから,中1〜中3まで経験すれば授業の準備が(ほとんど)要らなくなるよ。
ということだったのでしょう。

現在,私は講師経験も含めると13年(来年度で14年)間教師として仕事をしてきています。
おかげさまで,中1〜中3まで全ての学年を経験することができました。
ちなみに経験学年は
小6→1回
中1→2.5回(非常勤講師半年,非常勤講師とは授業の時間だけ出勤する形態です。)
中2→3回
中3→6回(うち担外2回。担外とは,担任でも学年主任でもなく,学年の仕事をサポートする役職です)
といった感じ。

先輩のご意見に従えば,もう授業準備はほとんどしなくても,授業をすることができるようになっています。では,もう授業の準備はしていないのかと言われると,全くそんなことはありません。

毎年授業準備をする理由

むしろ,毎年違う授業をしています。
その理由は2つ。

1 毎年子どもたちは違うから
2 毎年同じは私が飽きるから

2つ目の理由は,それってどうなの?感があるのは否めませんが😅
それぞれ詳しく話していきます。

1 毎年子どもたちは違うから

当たり前ですが,今,私たちの目の前にいる子どもたちは常に違います。
私たちにとっては同じ学年の繰り返しでも,子どもたちにとっては初めて学ぶことばかり。そんな子どもたちの変容をとらえることなく,毎年同じ授業をするというのは,はっきり言えば,教師として怠慢です。
なぜなら,教師の本分は「授業を行うこと」だからです。
どれだけ事務仕事が忙しかろうと部活動が忙しかろうと「授業」にだけは真剣に取り組まなければいけないと思います。
と,こういうお話をすると,
労働時間を超えてまで授業の準備をしろというのか!
部活動を無くせば授業準備の時間が確保できる!
とか色々なご意見をいただきます。
おっしゃる意味は分かりますし,現実問題,教材研究の時間が確保できないことも大きな課題です。
しかし,それとこれとは話が違います。
手を抜くべきところは「授業」以外のところです。
先生方はマジメな方がとても多くいらっしゃいます。ですので,与えられた仕事はどれも全力を持って取り組まれます。
ですが,それで教材研究や授業準備ができないのでは本末転倒。
例えば,
昨年度と同じ調査・アンケートが来たのなら,昨年度のものを参考に作成してしまえばいいのです。
さまざまなアンケートの集約も子どもたちにお手伝いが頼めるならお手伝いをお願いしてしまうのです。
学校の教員ほど(学校内で)裁量権の与えられている仕事も少ないでしょう。
実は,我々は,ある程度自分のやりたいことをやりたいように出来るはずなのです。
周囲と歩調を合わせるとか周囲とのあつれきがとか気になることはもちろんありますが,普段から人間関係作りができていれば,誰からも文句を言われることはありません。(少なくとも公には)
アドラー心理学によれば,「相手が自分のことをどう思うかは,相手の課題」です。
自分のやりたいこと,やるべきことのために力を尽くすべきではないかと私は思っています。

2 毎年同じは私が飽きるから

これは教師としてどうなの?と言われてしまいそうですが,毎年同じ授業をしていることに耐えられないのです💦
私の最初の勤務校は小規模校でした。多くの中学校は,複数クラスがありますので,1度実施した授業を別のクラスでも実施することができます。しかし,小規模校で1クラスしかなかった当時の勤務校では,1度授業をするとその改善は翌年までできないのです。
まさに一発勝負。
こちらも常に真剣勝負にならざるを得ません。
2〜3年目までは,授業をしてもなかなか手応えを得ることはできませんでした。
多くの教育書を読み漁り,子どもたちにとってのベストを探ってきました。
一斉授業やグループ学習,ファシリテーション型授業,話し合い中心の授業など,自分なりにさまざまな工夫をこらしてきました。
子どもたちの反応を確認しながら,試行錯誤の日々でした。
現在は,上越教育大学教授の西川先生がご提唱されている『学び合い』を実践していますが,これも少しずつ自分で工夫を加えています。(もちろん,思想の部分や根幹は大切にしながらではありますが)
子どもたちも私自身も満足度の高い授業が行えていると感じています。
ただ,

常に授業改善する意識

は持ち続けなければいけないと思います。

授業準備大変じゃないの?

さて,毎年違う授業をしてると言うと「授業準備が大変じゃないの?」という疑問が浮かぶことでしょう。
正直に言います

めっちゃ大変です

いや,ホントに。「去年のそのまま使い回しちゃえよ」って悪魔の囁きも結構な頻度で聞こえます笑😂
でも,個人的な感想ですが

授業準備めっちゃ楽しい

のです😆
最近は,子どもたちの反応を想像したり,どんな授業展開にしようか妄想している時間が楽しくて私の中で,ある意味趣味のような時間になっています😅
ただ,教師になりたての頃は,授業を考えるのは苦痛で仕方がなかったです。
子どもたちの反応も想像できない,自分が教える内容も伝えられる自信がない…
しかし,日々の授業はやってきてしまう。
これほどストレスになることも無いでしょう。
ただ,私の場合,相談できる先生もいらしゃらなかったので,自分なりに行動して変えていくしか方法がありませんでした。
そんな中で,少しずつ子どもたちの笑顔が見られたり,「授業があっという間に終わった」と言ってくれたりする子が増えていきました。
もちろん,どれだけ準備をしてもうまくいかなかった授業も数えきれないほどあります。ですが,子どもたちはやればやっただけ反応してくれるものです。
それは,手厚く指導をするという意味ではありません。


子どもたちが自分で考え,行動できるようになるための授業を組む

ことが大切なのです。


やらされている「勉強」のうちは身につきませんが,自主的に学ぶ「学習」になれば,子どもたちは驚くほど能力を発揮します。

そんな子どもたちの姿が見たいがために,毎年毎年教材研究をし続けている私です。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。

それではまた😊

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