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タブレットの導入から1年,タブレットが学習の道具に定着しつつある

こんにちは,HARuです。今日は「学校にICTが導入されてから1年経った現状について」というお話。

1年ほど前、全国の義務教育学校にタブレット端末が導入されました。
時期の前後はありますが、
ほとんどの自治体が導入後1年を経過しようとしています。
そこで学校現場はどのようになっているのかについて今回はお話していきます。当然ですが、自治体間格差ももちろんありますし、
私の知っている範囲の情報にはなってしまいますが、その辺りは
ご了承ください。

では、いってみましょう!

ICTの導入から1年

ここからは私の知る範囲でのお話になります。
現在、学校現場ではタブレット導入の混乱も落ち着き始め、
ほとんどの教科で毎時間タブレットを活用しています。
例えば、
Googleジャムボード(オンライン上のホワイトボード機能)で
意見交換をしたり,並び替え問題を解いたり
国語科では意味調べをクラス全員で協力して行ったりします。
さらに,子どもたちはGoogleスライドで
自分達が調べたことを発表するのですがそのレベルの高いこと…
大人顔負けのスライドを作成し発表をする子たちも
多くいます。
時間制限がある中で,自宅や隙間時間を見つけスライドを完成させる姿は
まさに今後の学校教育の姿を見ているようです。

導入から活用まで

実は昨年度,導入当初は,先生方の活用はここまで進んではいませんでした。
やはり,現状の教育現場に新しいものを導入するのは
先生方も後ろ向きだったのです。
また,新しい〇〇教育か…と
半ば仕方なくタブレットを受け入れている先生もいらっしゃいました。
しかし,子どもたちの未来を考えると,
タブレットを活用しない学びは,彼らにとってマイナスにしか作用しないと思ったのです。
そこで,情報主任かつ研究主任でもあった私は
先生方の困っていることを調査し,それに対しての研修を組みました。
本当に基本的な電源の入れ方やアプリの軌道法から
具体的な授業における活用まで幅広い内容でしたが,私自身が知っていることや
他のタブレット活用に詳しい先生にご協力いただき,
少しずつ活用を浸透させることができました。
研修した内容は動画に撮影し,いつでも見返せるようにもしておきました。
今や私の所属校の先生方は見返すことはありませんが
最近では,私の所属している自治体で共有できないかとお話をいただくこともあります。
昨年度,導入されてからは,先生方に「とにかく使う」を合言葉に
活用していただきたいとお願いしました。
タブレットを使わなくてもできる活動でも,あえてタブレットを使う。
そうすることで,デジタルとアナログの良さが見えてくると思ったからです。
先生方のご協力のおかげで,本当に勤務校ではタブレットの活用が進みました。
ICT推進校でも先進校でもありませんが,現在の授業の様子を見ていると
まるで推進校に指定されて研究したかのごとく,先生方が使いこなしている様子が伺えます。
それに伴って,子どもたちの活用を急速に進みました。
子どもの適応力はやはりかなり高く
あっという間にタブレットを使いこなすことができました。
それもそのはず。下記のグラフをご覧ください。

(参照元:OECD生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)のポイント|国立教育政策研究所)

これによれば日本の子どもたちは,もともとタブレットなどのデジタル機器の扱いには長けていたのです。
ただ,そのデジタル機器(タブレット)が学習に結びつかなかっただけなのです。
学習で使うことが便利だと子どもたちが感じるようになれば
子どもたちに活用が広まるのはあっという間なのです。

ICT導入時に心配されていたことは杞憂だった

ICT(タブレット)を導入する際,教員の間で懸念されていた事実があります。
それは

タブレットを導入すると授業中にタブレットで遊ぶという心配

です。
しかし,1年が経過した今,その心配は無駄に終わったことがわかります。
子どもたちはタブレットを学習の道具として認識し始めたのです。
もちろん,家庭では変わらず遊び道具として使うとしても,

学校の授業でタブレット活用といえば学習に使う


という意識はきちんと定着してきている様に感じます。
正直,授業中に遊ぶかどうかはタブレットに関係ないと私は思います。
例えば
一斉授業をしている時ですら話を聞いているように見えても,
シャーペンを分解していたり,教科書の別のところを読んでいたり,爪が気になっていじってみたり,空想にふけってみたり
それこそ多様だったはずです。
むしろ,今はその逆に,個人個人がしっかりと学習や課題に集中することができています。
これこそがタブレットが導入されたねらいであり,今後の学校教育の姿なのだと
感じています。

もちろん,まだまだ導入初期の段階。
問題はたくさん起こります。
しかし,その問題が起きたとき起きた時にきちんと話し合いや
今後の活用について考えていくことも
子どもたちの成長には欠かせないことなのではないでしょうか。
子どもたちの学びを止めないためにも私個人としては
今後,さらにICTを活用した授業を推進していきたいと思っています。


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