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教師は教えない?!

こんにちは,HARuです。今日は「授業中に教師が教えない方が子どもたちの学力は身に付く」というお話。

本日は
「子どもたちのためにわかりやすい授業を考えているのに
子どもたちの学力が上がらない」
「毎日教材研究を欠かさず,話し方だって工夫しているつもりなのに,
子どもたちに伝わらない…」
というお悩みをお持ちの方向けの内容

では,いってみましょう!

教師が教えると身につかない

一生懸命,子どもたちに分かりやすいように日々,授業準備をしているのに,子どもたちに伝わらない。
なんだかむなしくなってしまいますよね。
私自身もそうでした。

どれだけ一生懸命準備をしても,授業中の
シラーっとした空気感。


あ,これは伝わっていないなと思いながらも
どう修正すればいいのか分からず,最初に計画した通りに流すだけの授業。
教師も背中に変な汗をかき,子どもたちもつまらないとも言えず,ただ授業終了の時間を待つだけの空間。
あれは,経験するとよくわかりますが
本当に地獄です😭

なぜ,教材研究を一生懸命しているにも関わらず子どもたちに伝わらないのでしょうか。
これに関しては理由が2つあります。
・子どもの立場に立てていないから
・子どもの願いと教師の願いが一致していないから
それぞれ詳しく話していきます。

子どもの立場に立てていないから

これは単純な話です。子どもが分からないポイントや理解できない点を教師側が理解していないのです。
なぜ,そんなことが起こるのかと言えば,
教師は基本的に学校の勉強が得意です。
いやいや,私は学校の成績は低くて
とおっしゃる方もいるでしょうが,少なくとも
現状の学校のシステムに馴染み,ある程度の学力を獲得していた,
もしくは後から獲得した方には間違いありません。
さらに,中学校以上では教科担任制が実施されています。
ほとんどの先生はご自身の得意教科の教師になられているのではないでしょうか。
そうなると,ますます子どもたちとの距離は離れてしまいます。

専門的な知識を持った人が教えた方が分かりやすいに決まっている!
とおっしゃる方もいるでしょう。
これは,上越教育大学西川純教授が以前お話しされていたことですが,
その理屈で言えば,
私たちが学びを深める上で一番わかりやすい話が出来るのは
大学教授
ということになります。
果たしてあなたは,大学教授の話を聞いて,なるほど!と学びを深めることができますか?
お恥ずかしい話,私は出来ません。
少なくとも自分が全く聞きかじったことも無いような分野ならなおさらです。
日本語で説明されてもアラビア語で話されているかのように理解することは出来ないでしょう💦

つまり,子どもたちも同じ状態なのです。
子どもの知識と教師の知識量にへだたりがあればあるほど,教師が専門知識を高めれば高めるほど,苦手な子との差は広がり,より分かりやすい説明をすることは難しくなります。

つまり,
教師自身は分かりやすく説明しているつもりでも
聞いている子どもたちには全く伝わらない状況が生まれてしまうのです。


子どもの願いと教師の願いが一致していないから

教師の多くは,子どもたちに学力を身につけさせることを願っています。
特に専門分野で教えている中学校以上では,自分の教科の内容を身につけてほしいと思っていない教師はいないのではないでしょうか。
ですが,子どもたちは本当に教科の専門知識を身につけようと思って学校に通っているのでしょうか。
おそらく,そのように考えている子は少数派だと思います。
多くの子どもが学校に来る理由としてあげるのは
友達と会えるから
ではないかと思います。
友達と共に学ぶから,遊ぶから,行事などに一緒に参加できるから
楽しいと感じている子が多いように感じます。

つまり,

多くの子どもたちと教師の願いにはズレがある


ということなのです。
友達と楽しむことが優先なので,授業中に懸命になれない。
そんな子も少なからず学校にはいます。
もちろん,学習に意欲的に取り組み,自分の学びを深めたい子どもたちもいます。
ただ,現状の学校教育においてはそのような子たちは少数派であると言わざるを得ません。

教師が教えるから子どもたち同士で学ぶへ

教師が教えても身につかない学力。
では,どうすれば基礎的な学力を子どもたちに身につけてもらえるでしょうか。
これも上越教育大学の西川純教授が提唱されたのですが,『学び合い』という手法があります。
詳細は割愛しますが,子どもたち同士で学びを深めていくという授業形式です。
教師は課題を設定し,授業におけるファシリテータの役割を担います。
ファシリテータとは教えるのではなく,
例えば
〇〇くんが困っているから,誰か助けてくれる?
△△さんたちの□□っていう考え方は発想がいいね。他の人たちも教えてもらうと
いいかも。
など子どもたちと子どもたちを繋ぐ役割を担うのです。
つまり

子どもたち同士で教えあい,学びあうという手法

です。

私自身,この手法を知った時には半信半疑でした。
そんなにうまくいくかな?と。
教師が指導してもダメなのに,子どもたち同士なんて…と。
しかし,そんなものは完全に杞憂でした。
もうそんな心配はみじんも必要ありませんでした。
子どもたちが意欲的に活動的に学ぶこと。
ちょっと今までの自分の授業はなんだったんだ?と自信を無くすほどでした😅
学力も確かに定着しつつあります。
一番最初の導入時は緊張し,うまくいくだろうかとドキドキすることかと思います。
西川教授も最初は週1回からでいいとおっしゃっています。
中学校であれば,一単元だけでも良いと思います。
ぜひ,実施してみてください。子どもたちの目の色も輝きも全く違うことを実感できるはずです。

もしご興味があればぜひ↓


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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。
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