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私の「家」遍歴

 私はおしゃれなカフェや洗練されたホテルの空間が大好きです。そういった場所の非日常な空気感が私を癒やしてくれる気がします。
 ひとりの時間ができると本を鞄に忍ばせてカフェに行ったり、SNSでホテルを検索してここに泊まったらどんな過ごし方をしようかなぁ〜と妄想することもしばしば。
 旅行は名所巡りや食事も楽しみですが、私はお宿選びやそこでの過ごし方を考えるほうがワクワクします。
 いつもとは違う非日常な空間を楽しむこともカフェやホテルの使い方のひとつですよね。そんな私ですが、カフェやホテルと同じくらい、もしくはそれ以上に自分の家が大好きなのです。


小さい頃から「家」がすき

 私は幼稚園の年長さんの頃から、家の間取りを見るのが好きでした。ポストに入っている住宅のチラシなんかを見ては、「ここにテーブルを置いて…」「2階はお姉ちゃんと一部屋ずつ使って、お父さんとお母さんはここの部屋で寝て…」なんていう妄想をしていました。
  
 小さい頃遊んでいたシルバニアファミリーは、お人形遊びというよりかは家具のレイアウトを考えるほうが好きでした。

 成長してからもその熱はあまり変わらず、学生のころは不動産屋さんの店舗前に掲示されている不動産情報を見ては「この広さでこの値段か…」「バス・トイレがいっしょなのはきついな…」と思いながら見ては、家賃の大体の相場感を知っていきました。

はじめてのひとり暮らし


 そして大学を卒業すると同時に実家を出ました。人生初めての一人暮らしは勤め先の寮でした。寮といっても借り上げマンションで1R約20平米、バス・トイレ別(ただし洗面所とバスが一体型になっているタイプ)、3口コンロ、エアコン付き、床にはアイロンの焦げ跡のおまけ付き。きっと築30年以上は経っていたであろうと思います。綺麗とは言い難いマンションでしたが私は自分の初めての城を手にしてウキウキしていました。
 家電量販店で家電5点セットを購入し、こたつテーブルとテレビを置き、ベッドに真新しいシーツをかけて…。自分の城を手に入れた高揚感もありましたが、寮だったので長居はしないだろうからあまり大きな家具は買わないでおこう、という冷静な自分もいました。  
 そして1年も経たず、次の家に引っ越します。

1度目の引っ越し

 次に住んだのは1k約23平米の新築マンションの2階部分でした。3点独立、2口コンロ、お風呂にはなんとテレビが付きで家賃は6万5000円ほど。この物件は私が初めて不動産屋さんに行って決めた思い入れのあるお部屋です。
 職場までは自転車と電車を2本乗り継いで40分くらいの距離でした。前回の寮生活は家と職場がゼロ距離だったので、今回は仕事とプライベートが切り分けられるようにしました。家から最寄り駅までの道のりにはドラッグストアとスーパーがあり、便利な立地でした。
 一人暮らしには十分な広さで、お風呂もテレビを観ながらゆっくり浸かったりと快適に過ごせました。難点を挙げるのであれば、自炊をする私にはキッチンが狭すぎたことくらいです。 
 そしてこの部屋も1年も経たずして出ていくことになります。

はじめての同棲

 次に住んだ部屋は、1LDK約33平米、5階部分です。3点独立、2口コンロ(アイランドキッチン)、床はタイル張りの部屋で家賃は9万円行かないほど。最寄り駅まで徒歩5分。駅ビルや地下街などで盛り上がるエリアだったので遊びも充実していました。この部屋ではじめて彼氏(現在の夫)と同棲を始めました。とてもいい部屋だったのですが、難点が2つ。ひとつ目は、ベランダが北向きな上にベランダ側にホテルが建っていたので陽が全く入らず、ベランダに出るとホテル窓から顔を出しているお客さんと目が合うこともしばしば。2つ目はゴミ捨て場がめちゃめちゃ汚かったこと。繁華街の近くと言うこともあってか、ゴミ置き場に明らか住人以外が捨てたであろうゴミたちが散乱していました。

そしてこの家も1年ちょっとで出ていきます。

念願のマイホーム

 こんな感じで実家を出てからは約1年おきに住む家を変えて来ました。(今思えば敷金礼金がもったいないな…)
 そんな私でしたが、ついに永住(?)地を見つけることになるのです。それが今住んでいる分譲マンションです。3LDK約80平米、4階部分、駅近で、明るい木目調の床材が部屋を明るく広く見せてくれています。はじめは夫と2人で3LDKは広すぎましたが、今は子供も2人いるのでちょうど良い感じです。住み始めて早5年ですが、インテリアや家具のレイアウトなど、快適にかつ日々の暮らしを楽しめるようにまだまだ試行錯誤中です。

 

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