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ダメと思うほどやりたくなるのはなぜかがわかると効果的な目標設定ができる

人の無意識を生み出す脳は否定形を理解できません。

無意識は同じ刺激や似たような刺激に対して、
決まった反応を返す機能の集合体なので例えば、
走ってと走っちゃダメの違いを厳密に区別できない。

どちらも同じような言葉(刺激)として処理されます。

ですから、例えば子供に走っちゃダメって言うと、
更に走り回るみたいなこと良くありますよね。

子供は意識を生み出す脳が未発達でほとんど無意識を頼りに行動するので、
走という言葉で更に走るという行動が強化されるわけです。

成長し意識が発達することで否定形を処理できるようになりますが、
無意識が否定形をうまく処理できないという特徴は変わらない。

なので、否定形は特に長期的な行動を促すうえでは、
使わないようにすることが大事です。

例えばダイエットのために食事制限をしたいとする。

それまで食べてた量より減らしていくわけですから、
当然お腹が空く頻度は上がるでしょう。

近くに食べ物があればつい手を伸ばして食べたくなるかもしれませんが、
グッと我慢して目標の体重になるまでは制限したい。

そんな時、食べちゃダメとか食べないようにしないとなど、
否定形で自分に言い聞かせても逆効果です。

先に話したように同じような言葉(刺激)であれば、
無意識は行動を強化していく傾向にあります。

食=食べるというのが一般的ですので否定形だとしても、
食という言葉を意識すればするほど、
無意識は食べたいという欲求を膨らませていく。

意識が疲れ働かなくなって自制が効かなくなれば、
すぐにでも食べ物を口に運び始めるでしょう。

ようは、やっちゃダメと思うことほどやりたくなるわけです。

なので、行動するために目標などを設定する時は、
きちんと肯定形でやることを意識してみてください。

食事制限なら〇〇以上は食べないと設定するよりも、
毎日、あるいは週に何を食べるかをあらかじめ設定する方が、
食を意識する頻度が少なくなるだけ成功する確率が上がります。

何かをやめたい時なんかもやらないと意識するのではなく、
どのようにするのか具体的な行動を設定して、
それを守るという方向性の方がいいです。

否定形だろうと意識したことは無意識を強化していく、
このことはぜひ覚えておいてもらえると、
目標や目的設定に役立ちますよ。


では、今回はここまでです。

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