思考によるエネルギーの流れとキャパシティ

前の記事で鬱散と集注のエネルギーの流れについて解説しました。

ここではざっくりまとめると人に限った話ではありませんが、
不足した時にエネルギーを集め過ぎた時に発散しようとする、
無意識(性質的)な思考傾向がありそれが行動等に反映される。

お腹が減ったら食べる、食べ過ぎれば吐き気をもよおす、
感情、怒りなどが溜まれば発散したくなる、
逆に感情が動きづらくなれば何らかの刺激を求める。

このようにエネルギーは常に鬱散と集注を行ったり来たりしてる、
ここではその補足としてキャパシティという概念について話します。

キャパシティ、つまりはエネルギーの受け皿の大きさや強度のことです。

例えば怒りやすい人と怒りにくい人がいるとして、
その差は発散方法のうまさや傾向などもあるでしょうが、
基本的には感情のキャパシティの広狭による。

怒りやすい人は感情のキャパシティが狭く瞬間的に怒りの感情で埋まる、
だから即座に大きく発散したくなり実際に発散される。

逆に怒りにくい人は受けてしばらく溜めていられるほど広く、
即座に行動等に反映させることなく冷静でいられるわけです。

食べるという行為にしても胃の大きさや消化の速さなどで、
一度に食べ蓄積できる量には人それぞれ個人差があります。

こんな感じである人(や物等)によってエネルギーのキャパシティは違う、
その違いによってエネルギーの流れの速さなども変化してくる。

これを良く示す例に宝くじの話をよく使います。

宝くじの高額当選者って8割が後に破産したり、
大きな金銭トラブルで身を持ち崩すと言われている。

これをエネルギーの鬱散と集注、キャパシティなどに当てはめて考えると、
まずある人が受け入れられるだけの金銭的キャパシティを大きく超えて、
高額当選によって大金が一気に流れ込む。

大金というエネルギーが狭いキャパシティに一度に流れ込み、
だけどそれを留めて置けるだけの広さや強度がないために、
それが一気に発散する方向性へと転じてしまう。

それが散財や身の丈に合わない生活水準の向上などに繋がり、
お金というエネルギーが一気に放出されてしまうわけです。

これは輪ゴムを引っ張ることをイメージしてもらうとわかりやすい。

輪ゴムを持って力を込めて引っ張れば引っ張るほど、
放した時に勢いよく飛び出していくでしょう。

同じように大きなエネルギーの流れが一気にキャパシティを押し広げ、
その反動で飛び出させてしまうわけですね。

ですがきちんと放出、飛び出させられればまだましなんですよ。

輪ゴムに力を込めすぎて放すタイミングを見誤れば、
時にちぎれてしまうことがあるように。

問題なのはあまりにも強すぎる負荷がかかった結果、
キャパシティ自体が壊れてしまうことです。

高額当選後に破産や大きな金銭トラブルに巻き込まれることで、
前よりも生活等が苦しくなってしまうような場合は、
このキャパシティの崩壊が起こったと考えられます。

大金を受けて、だけどキャパシティは留めることも放出できる強度もなく、
これまで持っていたエネルギーもまとめてこぼれ落ちていってしまう。

ようは、身の丈に合わないエネルギーの流れの中に身を置いた時、
最悪キャパシティの崩壊を招いて状況がより悪くなることがあり得る。

故に、大事なのはエネルギーの流れを見極められるようになることと、
自身や自身の所属する集団等のキャパシティをきちんと成長させ、
適切な流れの中で適切な結果を得られるように意識してみることです。

キャパシティを成長させるためには負荷をかけることが必要ですから、
時に大きめのエネルギーの流れに身を置くことも必要ではある。

ですが、流れの強さを見誤りあまりにも大きすぎるものを一度に受ければ、
お話してきたようにキャパシティの崩壊という事態もあり得ますから、
何よりも流れを見極める目というのは養っていくことが重要。

そのうえで、自身等のキャパシティを把握し求める結果のために、
今何をすべきかを考えていく。

このことは意識してみると良いと思います。


では、今回はここまでです。
ありがとうございました。

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