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毎日ブログ 81日目(2020/5/19)
(※この記事は自社ホームページからの転載記事です)

昨年12月の経団連会長による
日本型雇用の崩壊宣言(?)は
覚えている方も多いでしょう。


「新卒一括採用、終身雇用、年功序列型賃金が特徴の
 日本型雇用は効果を発揮した時期もあったが、
 矛盾も抱え始めた。
 今のままでは日本の経済や社会システムがうまく回転しない。
 雇用制度全般の見直しを含めた取り組みが重要だ」


時を前後してトヨタ自動車からも
特に終身雇用制度に関して
維持の困難さが発せられました。


まだしばらくは慣習として続くのでしょうが、
日本型雇用は徐々に失われていくでしょう。
まして年功序列型賃金に関しては特に

事実上「崩壊している」

と言っても過言では無い様に思います。


5月17日(日)の中日新聞に
以下の記事が載っていました。

雇用変化の兆し

皆さんはこれを読んで
どのように感じられますか?


私はこう感じました。
年功序列型賃金・終身雇用に続き

最後の「新卒一括採用制度」も終わる

と。
その根拠は順を追って書いていきますが、


これからの卒業生たち、大学の職員の方々、大変です。
何が大変ってもちろん就職率の数字の問題です。
大学側はこれを以って受験者を集めるのですから。

まず雇用の時期が変わります。
いえ、現に変わりつつあります。


1. 転職・経験者の需要が高まる
記事そのままです。
いま企業が欲しているのが
経験の豊富な人材であること。


新入社員に対する教育に
時間も費用もかけていられないのです。
それほどまでにコロナショックは
企業に大ダメージを与えています。


一旦リストラなどで手放した人材を
改めて補充する場合にも
出来るだけ費用を抑える必要があるのです。


転職・経験者組も注意が必要です。
求人は出るでしょう。
しかし就業場所・賃金だけで選ぶのは危険です。


収入がなくなって苦しい事もあって
給与の高いところで選びたい気持ちはわかります。
ですが、少しだけ冷静になって考えてください。
その選択にあなたの未来は入っていますか?


需要が高まっている今こそ
しっかりと吟味して考えましょう。
あなたのキャリアを棚卸した結果、
どのスキルが使えて、どの経験が使えないのか。
それによりあなたのキャリアにどんな影響が出るのか。


あなたはその企業で
どんなスキルを手にしたいですか?
あなたはその企業で
どんな経験を重ねたいですか?
あなたはその企業で
どんなキャリアを蓄積したいですか?


これをやらないと
安い給料でいつまでも不満をこぼしながら
働き続ける事になります。


そして採用は通年で行われるようになります。
新卒一斉採用と言う
ある意味儀式的な採用ではなく
企業が欲しい時に求人を出すため
常にアンテナを張りましょう。

2. 新卒の採用率が低下する
春の風物詩でもあった
新入社員の入社式は
この先無くなってしまうかも知れません。


9月始業が本格化する、
と言う意味ではありません。


最初から書いているように
企業による一括採用が減っていくのです。


記事を書いてある数字を引用すれば、
「必要があれば採用(新卒)」が57%なのです。
言葉が悪いかも知れませんが、
必要にならない内は採用しないのです。


まだ日本的雇用が
慣習として残っているうちは
それでも一括採用もあるでしょう。
が、枠がすでに減っているという事は
激しい競争がより激化してくるという事。


就業経験のない学生さんたちは
経験豊富な転職組よりも不利な
情勢になってきました。


これからは大学3年までに
卒業に必要な単位をすべて取ってしまい、
企業の求めに応じて
卒業前でも就職ができるように
調整するのが当たり前になるのかも知れません。

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しかし、悲観するばかりではありません。


会社説明会などはオンラインが増えています。
北海道に居ながら沖縄の会社の説明会に
どうどうと参加できる
のです。
さすがにインターンシップはわかりませんが…^^;


全国の企業を対象に
就職活動を行えるのは、
選択肢が拡大します。
あなたの夢を叶えるチャンスが
全国レベルに拡大するのです。


自分がどんなキャリアを描きたいのか。
そのためにどんな経験が、スキルが必要なのか。
ではどの企業に就職するのが最も近道なのか。
その企業に就職するには何が必要なのか。
何が足りず、補完すれば良いのか。


じっくり考えてみてください。


最後に余談になりますが、
私は「中途採用」と言う言葉が嫌いです。


様々な現場で様々な経験を積んで
企業には即戦力を期待して入社するのに
「中途」と言うイメージの良くない言葉を使うのには
納得ができないのです。


ですので私は、基本的には
転職組、転職採用などと言う言葉を使います。
求人誌などには「キャリア組」と書かれていますが、
企業内部では「中途採用」などと呼ぶのは何故なのでしょう?


これからはキャリアは自分で形成する時代です。
組織はあなたのキャリアを形成する一現場です。


これに気付いた時、
あなたも転職組になるでしょう。
これが浸透した時、
労働者の90%は転職組になるでしょう。


あなたならどう呼ばれたいですか?

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