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キャリア的視点198 -猫・後日譚:社会貢献のキャリア-

毎日ブログ 198日目(2020/9/13)

昨日の続きになります。大雨で避難した母猫に置いてけぼりされた子猫を保護した話です。


選択肢は二つ

色々と考えましたが、最終的な選択肢は2つ。
①お金を出して保護をしてくれる団体に引き取ってもらう。
②里親が見つかるまで我が家で育てる。
動物愛護センターに言われた様に「もう一度野に返す」事は最初から選択肢には入れられませんでした。本当はそれが正解だと思いつつ、です。

人間の赤ちゃんと同じで、夜中も2〜3時間おきにミルクを上げる必要があります。夫婦で交代して夜通し…なのですが、はっきり言います。情が移りました^^;

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一生懸命泣いて、お母さんのおっぱいをふみふみするかの様に毛布をふみふみして、私に掴まれて逃げようとすべての足を突っ張って、口に充てられたスポイト(ミルク入り)を懸命に拒否して、それでも押し込まれてやっとミルクをペロペロ舐めて飲んで… たった4ccのミルクを飲むのに半分以上こぼして、30分以上かかって… 人間の赤ちゃんより手間がかかります。

可愛くて可愛すぎて、正直私の気持ちも少し『我が家の一員として迎え入れる』という選択肢も増えそうでした。息子も最後まで「飼いたかった」と言っていました。
でも、やはりそれは無理な話です。
我が家の構成員の半分が猫アレルギーの為です。

結局、選択肢は2つ。
お金を出して保護をしてくれる団体に引き取ってもらうか、里親が見つかるまで我が家で育てるか。

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結論は前者、保護をしてくれる団体に引き取ってもらう事にしました。今日はその保護団体の皆さんの話を考察して行きたいと思います。


動物保護団体

やはり里親がいつ見つかるとも限りません。それまでにアレルギー症状が出てしまってはいけない、という判断でした。

昨日の土曜日の午後、早々に連絡を入れて子猫を連れて行きました。

もちろん写真撮影は禁止ですので、店内の様子はリンク先のホームページでご覧ください。

昨日の記事でも書いた様に、猫は人間がネズミ退治のために飼い慣らした事から、共存が始まりました。その関係は数百年にもなります。同時にそれは、野良猫と人間の関係の歴史にもなります。
野良猫は人間の世界の隣にいる野生動物ですから、今回の様に人間の世界に入り込む者も出てきます。その猫達の安全を守るために、花の木シェルターの皆さんは活動をされている訳です。

もちろん日本全国を見渡せば、多くの団体が犬猫、その他の動物達の保護をしています。今の日本の社会には必要不可欠な存在なのだと思います。

サンシャイン池崎さんも猫の保護活動をされていますね。


動物保護というキャリア

動物保護と言えば聞こえは良いのですが、実際のところ、無限とも言える野良猫、野良犬を保護する事もできません。人手もスペースも予算も限りがあります。ですので対象は野生としては生きられない猫達に限られる様です。(※団体によって異なります)

その子達を養育し、新たな飼い主達と引き合わせる事で殺処分から救おうと言う理念に繋がるのだと思います。

ただ、セチガライ世の中です。さすがに立ち入った話を伺う事もできませんでしたので推測に過ぎませんが、猫の餌代をはじめとする養育費の他に、人件費やテナント代などを考えると、経営は決して楽ではないでしょう。
それでも続けるというのは皆さんの価値観、義務感による所が大きいからだと思います。

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私も今回の件があって、初めて当事者になりました。そこで初めて考えるに至ったのが本音です。なかなか普段の生活の中では考える機会も少なかったと思います。

小さい身体なのに、とんでも無く重い生命。
力のない身体で力一杯に生きる生命。

その一つ一つの生命に寄り添って、支え続ける皆さんに今回、私たちは救われました。

ボランティアとはもちろん違います。ですが営利よりは社会的意義に価値観を感じ、自分のその価値観を信じ貫く。それはサラリーマンとは異なるキャリアの構築なのだと思います。本人達にはそんな自覚も無いと思いますが(^^)


猫だけではない

私の好きな番組で、「緊急SOS!池の水全部抜く大作戦」があります。
ご存知の方も多いでしょうが、全国の池の水を抜いて外来生物を捕獲して、日本古来の環境に整え直すという実に社会貢献色の濃い、私的にはドキュメンタリー番組です。

池にいるのは、過去に人間によって持ち込まれ、飼い切れずに捨てられた動植物たちと、その子孫たち。番組では外来生物は駆除することなく、各保護団体に引き渡されます。

魚たちと同様に、犬も猫も人に飼われていて、何らかの理由で野良になってしまった存在とその子孫たちが多いのだと思います。本来は野にいるのが当たり前なのに、人間の都合で飼われ、人間の都合で野生に戻り、人間の都合で駆除されると言うのは、さすがにどうかと思います。

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せめてその動物達に寄り添う人類の代表が、各団体の皆さんです。それは水族館などを運営する企業だったり、NPO法人だったり、小規模団体だったり、個人だったりしますが、最終的には「人」です。
キャリアコンサルタントが人に寄り添うように、彼らは動物たちに寄り添っているのですね^^

野生の動物たちは人間の暮らしの隣にいます。時にその見えない境界が接触することもしばしばあります。
それでも私は無責任にその境界を踏み込むことはしたくありません。仕方なく踏み込むのであれば、最後まで、何らかの結論が出るまで責任を持つ覚悟が必要だと思っています。

今回私たち家族が踏み込んだあの子猫が、無事に優しい飼い主さんが見つかりますように^^


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