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キャリア的視点383 -生きると活きる。-

生きるってなんでしょう?
活きるってなんでしょう?

今日は「いきる」をテーマに、二つの違いを考えていきます。

読了時間は3~5分です。

今日も日常に潜むキャリアの種を感じていきましょう。


生きる

昨日のブログ記事では、「たのしい」に関して書きました。今日はそこから派生して「いきる」ことに関して考えてみようと思います。

まぁいきなり「いきる」なんて言われてもピンとこないと思います。
でも皆さん、今「いきて」いますよね?

息を吸って、吐いて、心臓が鼓動を打って、お腹が空いたら食べて。
生命活動をしていますね。これが「生きる」です。

一般的には「いきる」と言った場合には、「生きる」と書きますし、その意味で使われると思います。

生きる事は大変です。衣食住を賄う為に働き、様々なストレスを抱えながら日々を過ごします。
もちろん楽しいこともたくさんありますよ(^^)

世界を見渡すと、その日の食事をどうするか、に困窮している人たちも沢山います。日本でもCovid-19の影響を受けて、給料が減り……という方達も多くいらっしゃります。

だからこそ、まずは生きる事が最優先であり、大前提です。


活きる

自分がやりたい事を夢中になってやる。
それを周りの人たちが応援してくれる。

そんな時の様子を、このように呼びませんか?

「イキイキしてるね」

この「イキイキ」は漢字で書く場合、「生き生き」なのでしょうか?
私は「活き活き」を当てています。

「活きる」
本来の力を発揮する

私たちは、プライベートでもオフィシャルで、『ただそこにいる』のではなく『本来の力を発揮する』事を求められると共に、自らも『本来の力を発揮する』為に働きかける事が大切になってきます。

ところが会社で働く多くの方が、自分の『本来の力を発揮する』事ができていないと感じているのです。これは簡単に言えば、個人の職業的自己概念を満たす事のできない仕事に就いている事が考えられるように思うのです。

職業的自己概念とは「興味」「能力」「価値観」に合致するもので、仕事を選ぶ際にはこれに沿ったの物を選ぶのが良いとされています。

しかし日本は「就職」ではなく「就社」の社会ですから、異動などで個人の職業的自己概念よりも会社の都合を優先されるのが多く、なかなか職業的自己概念を満たす事が難しい現状があります。
これでは「活きる」事は難しいのではないでしょうか。

昨今、働き方に関する話の中で、
「プライベートを充実させる」
「複業&副業」
などという言葉が踊っていますが、これも「自分らしく『活きる』」事を求めている人が多い社会的な流れのように思います。


LIVE

英語に直すと「生きる」も「活きる」も、共にLIVE(ライヴ)です。(Google先生)
「活躍」などになると「active」ですが「本来の力を発揮する」とはニュアンスが異なりますね。

しかし日本語は、これに関しては表現力が豊かでした。
「生きる」と「活きる」。言葉にすれば同じでも意味合いは大きく異なります。

「生きて」いる上で「活きる」
「活き活きと生きる」

自分の持てる力を発揮する事ができた時には、人は「自己有用感」を感じる事ができます。アドレナリンだかエンドルフィンだかが放出され、愉しくなってくるのです。
これはポジティブルーティン(好循環)の始まりであり、心理的満足に繋がるはじめの一歩になるのですね。

今、自身が置かれた環境によっては「そんな余裕はない!」という方も多いと思います。ですがそれを乗り越えた時、改めて自身を見直してください。

自分は今「活きて」いるのか? と。



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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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