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キャリア的視点190 -自己開示と客観的視点:ジョハリの窓-

毎日ブログ 190日目(2020/9/5)

自己開示を考える

皆さんは人と話すとき、ある程度は自分の話をするのではないでしょうか。
自分の事というのは、自分の好きな事、自分の嫌いな事、自分の家族の事、その他自分に関する事だったらなんでも含まれます。

そして反面、絶対に自己開示をしたくないことも心の内にはあって、それを「秘密」と呼びます。

自己開示をする際には、どこまで話そうか、どこから隠そうか、というバランスの取り合いの中で行っていくのですが、それは無意識の中で行われる事が多い様です。

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良くしゃべる人は自己開示をよくするので、自分の事を良く分かっていると思いやすいのですが、どうしてどうして、実はやっぱり自分でも知らない事はよくあるのです。

あなたの周りにいる、家族、友達、会社の同僚があなたの事をどう思っているか、この客観的視点が、これからのあなたを変えるヒントになるのです。

ジョハリの窓

アメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリ・インガムが共同で発表した「ジョハリの窓」というものがあります。名前の由来は二人の名前です^^;

ジョハリの窓は先ほどの話をマトリクスにしたものです。
「自分」を形作るものは4つの領域に分かれるのです。

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自己開示をすると言うことは、秘密領域にある話を相手との関係性において少しずつ開放していく事を言うのです。毎回同じ話をしていては相手が聞き飽きてしまいますしね^^;

同時に会話の中で、相手からあなたに対し
「あなたって○○だよね」って言われることはないでしょうか?
自分にとっては知らなかった自分を知ったのです。それをすぐに受け入れられるかどうかは別ですが^^;
それをフィードバックといいます。そのフィードバックによって、あなたを形作る何かが盲点領域から新たに解放されます。

こうして人は他人との関わりの中で、自己開示とフィードバックを繰り返して開放の窓を拡げていくという考えです。

フィードバックの大切さ

フィードバックをくれる友人は大切です。今まで気づかなかった「自分」を教えてくれて、それまでの自己概念にはなかった新しい自分に気付けるのです。

それはひょっとすると改善点・修正点かも知れませんが、より良い自分に成れるチャンスには違いありません。
改善点や修正点指摘してくれるフィードバックは誹謗中傷ではありません。ひょっとすると言われた直後は素直になれないかも知れませんが、落ち着いた時に思い返してみるとわかるのではないでしょうか。

そしてフィードバックを受け入れる事によって解放領域は拡大され、自己概念が増強されて行きます。

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そしてよく見てください。
開放領域が広がる事で、押されて未知領域が狭くなっています。これまで自分にも他人にも良く分かっていなかった、無意識の自分を知る機会が出来るのですね。これによって自分を広く深く知ることができるようになるかも知れません。

「自分を知る」なんて、簡単そうでいて非常に難しい事ですよね。特に客観的視点に立って冷静に自分を分析して知るなんて、とても難しい。

とは言え何でもかんでもさらけ出すのが良いかといえば、そんなはずはありませんよね。相手との個々の関係性の中で自己開示する量は自己責任で変えていきましょう。

客観的視点

何をやるにしても客観的視点というのは大切です。

例えば商売を興すときにも「自分が良いと思うから売れる」という主観的に寄ってしまっていたのでは、結果として売れ残ってしまうのは目に見えています。
お客様目線、と言う言葉はまさにこのためにあるようなものでしょうが、要するに客観的視点です。

余談ですが、私たちキャリアコンサルタントが、どんなにキャリアコンサルティングの素晴らしさ、有用性を訴えても実際に受けた人にしか伝わらないのは、正にこの客観的視点が足りていないのだと認識しています。客観的視点を意識していてもなかなか難しいのも本音ですが^^;

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主観的視点に加えて客観的視点を持てると言うことは、自分を俯瞰して捉えることができるようになるのだと思います。

自分の強みも弱点も知って冷静に目標に向かえるようになると言うことです。故にチャンスにもピンチにも強くいられるのではないでしょうか。

自己開示の多い人はある程度社交的で明るい人が多いと思いませんか? もちろんそうでない人も多いのですが^^;

皆さんがこれから戦略的に人生を活きるときには、ぜひジョハリの窓を意識して、自己開示を上手く使ってみて欲しいと思います。



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