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#204 家具アップサイクル ~レトロなサイドボードの巻


3月の投稿内で、家具の再生を仕事にする!と言ってから迷いはなくなった私。楽しんでやってます。
まあお給料をいただくお仕事のようにやった分だけの収入になる保証はないです。それでも自営というのはこんなものなのでしょうし『仕事に行く』ことが嫌だった私にとっては、好きなことに没頭している時間は何にも代えがたい幸せと思っています。
そもそもnoteに投稿したのは、いつかReSTOREのような場所を日本に作ることが夢だと思うからです。木工仕事がお得意なおじいちゃんや、居場所を求める子どもたちまで、いろんな人が集まって一緒になにかを仕上げる、そんな場作りを考えると胸がワクワクします。
そして、日本語で読まれたどなたかの目に留まって「アップサイクルのコラムを書かないか」と言っていただくという妄想もあります。(言うだけは言っておきますとも‥‥)


家具なので郵送というわけにはいかず、運送サービスを使うとコストがかかりすぎてしまいます。その大きさがおおよそ一般自家用車に積める範囲という制限内でプロジェクトを選んでいます。そんなわけで、対象はどうしても地元のお客さまです。
私が仕上げて売ったものをアップロードすればポートフォリオに、これから売れてほしいものを載せれば宣伝になります。これを仕事と決めた以上、目先の必要性から、そちらのほう(本名を使い英文を付けてアップロード)に注力していました。

とはいえ、noteに日々の想いを綴っていくと、翌朝に「スキ」が届く、あの喜びは何にも代えがたいのです。
気づいたら家具をリメイクした記事を最後に書いた2月1日の記事から半年近く経っていました。
もう時系列で書こうとすればするほど、時間を作るハードルが上がり、手も足も出ません。

なので、今やっていることや出来立てのものからいってみます。余力がある時に過去に遡っていこうと思います。ちょっとスッキリしませんが、いつかやって来るかもしれないコラムオファーの夢を断念するわけにもいくまい(笑)と。

というわけでいってみましょう。
先日こんな物件をオンラインのマーケットプレイスで見つけたので譲り受けてきました。

レトロ感あってかわいいサイドボード

この引き出し上部の曲線といい、脚といい、私一人でも持ち上げられる小柄なボディといい、とてもキュートです。
ガラス戸の金と黒の流れるように葉っぱのモチーフも好き!これは60年代でしょうか‥‥
ただ、ところどころ剝がれていたり、しみだらけでヨレっとしています。


トップ部分のシミと剥がれ


ガラス戸を外した表面の汚れ


表面をスムーズにしていきます


このサイドボードのラミネート加工の木目はもうペイントしてしまいましょう。
その前に剥がれた部分を、木工用フィラーで埋めます。フィラーで埋めた部分は完全に乾く翌日以降まで待って、サンドペーパーで形を整えます。
必要な部分にマスキングテープを貼り、プライマーと呼ばれるペイントの前段階のものを塗っていきます。

何度か塗っていく作業の途中

塗った表面が完全に乾いたら、220番以上のキメの細かいサンドペーパーでさらさらっと表面のざらつきを取るのです。そして湿った布で出た粉を拭き取ったり‥‥ こんな目に見えない作業で出来上がりが違ってくるので、作業中の家具の表面をどれだけ手で撫でまわしていることでしょう‥‥

何度目かのプライマーコートが完全に乾いた翌日。ここからがやっと始まりな気がします。
何色でペイントするかについては、ひとつのアイディアがありました。
この壁紙をサイドボードの背に貼りたかったのです。

以前買ってあったヴィンテージレトロの壁紙。オリジナルです。

この壁紙の配色をもとに、黄緑と明るいオレンジ色をちょっとだけ使おうと決めました。
ジャ~ン、こんな色に。

使ったことがないオレンジ色。今回お店のカラーマッチサービスで作ってもらいました。


オレンジ色はちょっと冒険でしたが、すごく気に入りました。
ところが、使うつもりだった壁紙の長さが1センチ足りないことが判明。壁紙はそもそも2枚の紙を縦に貼るのだから、もう一か所継ぎ貼るのもありか⁉とも考えました。
それより「1センチってなんやね~ん!」とツッコミたかった‥‥

でも物事が上手くいかないのは他のものに変えたほうがいいという暗示なのかも‥‥ということで、こっちに変えました。
北欧デザイナー、オーラキーリーによる Acorn (どんぐり) というデザインです。ファンキーです。

私だったら、ミニマリストな部屋にこんな明るい家具をひとつ置きたい。

完成!

いや、そもそもミニマリストはこんな家具選びやしないのです。

そんな私は、絶対にミニマリストにはなれない気がする‥‥

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