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『ジヘイショウ だから、学校にこないんだって』

『〇〇君、自閉症だから、学校にあまり来てないんだって』
登校前の中1の息子が言いました。

「ん?どゆこと?」
と言う言葉しか出ず…

息子は肩をすくめてから、出かけました。

中学生になり、息子は同じクラスの男の子にボディタッチされ続け「オレにかかわるな!」と伝えたけど…やめてくれない…など、難しい経験をしているようです。その男の子に向けられた「ショウガイ じゃね?」というクラスメイトの言葉もキャッチしています。

息子にとって、クラスメイトにとって、自閉症の告知を受けた彼にとって、「ショウガイ じゃね?」と言われた子にとって…【障害】って何なのでしょうか?

最近、あるお祖母様からのご相談もありました。
身近にいるお子さんの、いわゆるグレーゾーンのお話です。

【発達障害】という言葉を、誰もが知っている世の中で、身近な子どもにその可能性があった場合

「診断を受けるほどではない。」
「困ってない。」
「この子は、みんなと変わらない。」

など【発達障害であってほしくはない】思いが見え隠れします。
どちらかといえば、まだネガティブなイメージをもたれていることが多いですね。

そして、そのイメージはそのまんま、マジョリティーな発達の子どもに伝わり

「〇〇、ショウガイ じゃね?」となります。

子どもは、大人の鏡ですね。

息子は、というと…
自身も「オレ、ADHDかも?」と言ってたり、兄の小中学校時代の数々のトラブルも見ているので【障害とは、生きにくさ】【障害とは、自分やまわりの人が困った状況】という話をしています。

私の仕事がらもあり【自閉症】の子が家に泊まったり、【ダウン症】の子と遊んだり

そもそも、保育園が統合保育なので【人はいろいろだ】と肌で感じてるのだと思います。

そんな、彼が肩をすくめた
『〇〇君、自閉症だから、学校にあまり来てないんだって』
には、考えさせられます。

「〇〇君は、何に困っているのだろうね?」

ポイントはそこなのかな?

前提として学校に行かないことは、悪いことではない。

その上で、彼の【困り感】を整理してあげる大人は必要です。

これは、彼のまわりの大人の問題であると同時に、みんなの課題ですね。

目の前の子どもが
「何に困っているのか?」を想像することが大切。

【発達障害】と言われる、ネガティブなイメージのフィルターをかけずに…子どもの困り感を一緒に解決してあげる大人が必要です。

カテゴライズは意味がありません。

ただただ、目の前の子どもの独自性に注目する。
目の前の子どもを大切する。

大切にされることで、その子も誰かを大切にしてくれるでしょう。

困り感がわからない時には、専門家に相談するのがオススメです。

必要な方に届きますように。


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