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A.P.Cのニット

『少しだけテンション高まるデイリークローズ。』
A.P.Cの私の印象はこれだ。
パッと見普通の服だし、ユニクロで買えそうと思うが、素材感や色使いでやっぱり良いなと感じさせる服が多い。着る人によって印象が変わる服、着る人の個性を出す服。
私はあくまで自分に似合う服が好きなのでブランド信者ではないが、A.P.Cの根底にある価値観(自己解釈)は魅力的に感じる。A.P.Cの本TRANSMISSIONにはジャントイトゥが影響を受けた人物が書かれているが、イヴサンローラン、カートコバーン等名だたるメンツが並んでいる中で小説家、詩人のサミュエルベケットに目が留まった。ジャンはベケットの外見の格好よさに惹かれた部分は勿論あると思うが、私は彼の不条理演劇の作品達にも大きく影響を受けているのではないかと思う。代表作でいえば『ゴドーを待ちながら』は一生来ないゴドーを待つウラジミールとエストラゴンの脈略の無い会話が展開されている物語だが、私はこの作品に「良いことは起こらないかもしれないが、日々の生活を楽しもう」というメッセージが込められていると感じる。A.P.Cの服にもそのメッセージが感じられるのは私だけだろうか。

#apc #アーペーセー #服 #ブランド

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