大人になっても、怒られるのは嫌なものだ
私は1年くらい前から、習い事に月2回ほど通っている。
始めたきっかけは、夫からの提案だった。
私は子なし専業主婦なので、基本的に、話す相手は夫とスーパーの店員さんだけ、という引きこもり気味の生活を送っている。
そんな私に見かねて、夫が面白そうな習い事を見つけてきてくれたのだ。
その習い事は私の得意分野なので、適度に楽しめ、いいストレス発散になっている。
習い事内の人間関係に思うところがないわけではないけど、習い事自体が楽しいから続けられている。
ところが、そんな楽しいはずの習い事が楽しくなくなる事件が起こった。
あるレッスンの日に、先生に怒られたのだ。
詳細は省くが、私個人ではなく全体に向けてで、内容は本当にしょうもないことだったし、私の受け取り方がアレだったのかもしれないけど、それでも私は落ち込んだ。
先生を怒らせてしまったことが辛いのだ。
幼い頃から、親や学校の先生に怒られないように生きてきた。
それは大人になっても変わらなくて、誰かに怒られないように、迷惑にならないように、生きているつもりだ。
それなのに人を怒らせてしまった。
実際そこまで私が責任を感じる必要はないのかもしれないけど、それでもすごくショックだった。
その後、重い空気のまま、いつも通りレッスンが始まった。
先生は「もっと楽しそうに!」「笑顔で!」と言っていたけど、いや、無理無理、さっき怒られたばかりだから、すぐには笑えないって。
私は怒られたことを引きずった状態で、その日のレッスンを終えた。
で、帰り道もそのことを考えていたら、どんどん気分が沈んで、習い事へのモチベーションが下がっていってしまった。
怒られて不貞腐れているわけではない。
しばらくは習い事を心から楽しめないような気がして悲しいのだ。
私はネガティブ思考なので、たぶん次のレッスンでも、今回の記憶が頭の片隅にこびりついたままだと思う。
「また怒られたら嫌だな」とか「もし私が原因だったらどうしよう」とか「先生に嫌われていないと良いな」という思いはしばらく消えないだろう。
そんな状態では、楽しいはずの習い事も楽しめない。
こういうとき、ポジティブ思考の人がうらやましくなる。
「ドンマイドンマイ、気持ち切り替えよう!」と思えたらどんなに楽か。
次の習い事の日までには、少し気持ちが楽になっていると良いけれど…どうだろうな、無理かな。
でもレッスン代は無駄にできないから行かなきゃな、憂鬱だな。
そういうわけで、私はここ最近、落ち込んでいる。
幼稚すぎ、拗らせすぎと思われるかもしれないけど、何歳になっても怒られるのは嫌だし、落ち込むものなのだ。
(ちなみに、このことを夫に話したら、「俺だったら今すぐ辞める、高いお金払ってまで嫌な思いしたくないもん」と言っていた。私よりもっと幼稚な考えの人が世の中にいることが分かって、少し安心した。安心していいのかは微妙なところだけど。)