オリバー・ツイスト(Oliver Twist)(1838)
1812年の今日、2月7日は、ディケンズ(Charles Dickens)のお誕生日なんですね🎂
数年前、ディケンズをたくさん読んだ時期がありました。
今日はその中から、特に有名な作品の一つである「オリバーツイスト」(Oliver Twist)(1838)を紹介してみたいと思います。
なんと言っても一番の魅力は、ユーモアにあります。初めて読んだ時は、その面白さに衝撃を受けました。
当時、メイドさんから家の主人まで、全員が読んでいたというのも納得です。
救貧院で、おかゆのお代わりを欲しがっただけなのに罵られておっぽりだされるという、暗いイメージが強いかもしれませんが(実際、当時の子供達が置かれていた状況は、かなり悲惨なものだったのです)
作者のユーモア溢れる文体のおかげで、楽しく読み進められてしまうのです。
また、映画から入るのもおすすめです。
1本目は、マーク・レスター主演の「オリバー!」(1968)アメリカ
特徴は、ミュージカル映画なので頻繁に歌が入るということ、少し古い映画なので、前半と後半に分かれていることでしょうか。
ミュージカル部分の「CGなし!」感は、すごい迫力です🤣
ディケンズの「オリバー・ツイスト」のもう1つの魅力は、やはり魅力的な登場人物達にあると思います。
少しネタバレになってしまいますが、この映画では、フェイギン(Fagin)と天才スリ少年の”巧みなドジャー”(the Artful Dodger)が、原作と違いハッピーエンドを迎えています!
そこが、個人的に、この映画の一番好きなところです😌悲劇のヒロインのナンシー(Nancy)も、出来ればハッピーエンドにしてほしかったです😢
(ちなみに、ドジャーを主役にしたドラマが、少し前にスタートしたようです。キャラクターの人気ぶりが伺えますね😲)
2本目は、ロマン・ポランスキー監督による「オリバー・ツイスト」(2005)イギリス・チェコ・フランス・イタリア
そろそろ自分の子供のために映画を撮りたくなったということで、当時のロンドンを再現した街を、実際につくってしまうポランスキー🤣
制作費は80億円。なんて豪華なプレゼント😲
児童文学的な世界観を完璧に作りあげながら、やはりポランスキー😇全体的に物悲しく、結末も自分的には結構シビアめでした…😇
監督は、自身の幼少体験・トラウマと向き合いながらの作品作りだったようです。
メイキングで、監督がドジャー役の子役俳優に「親しげではなく見下した感じで」と注文していたのが印象的でした。オリバーとドジャーは、決して友達という関係ではないんですよね。
貧困の中で「全員が腹の探り合い」のような雰囲気が、子供向けの映画でもきちんと再現されていて、作品にリアリティを与えています。
ディケンズ初めて!という方には、是非ともおすすめしたい映画です。
ディケンズの話題は、いつかに続く🥰
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?