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「心の余裕ゲージ」について、体感と実践の記録

昨年末にご縁のあったギャラリーにて、定期的に公募展が開催されているそうなので、とりあえずそれに出まくってみよう、という指標で2022年を走り始めて2ヶ月経ちました。

最終目標は絵の収入で自立することで、そのために「稼働率を上げる」のが今年のテーマです。
やりたいこと、そのための技術、それを発揮できる機会が掴めたら、次やるべきことは頭と手を動かして成果を作りまくることですからね。
具体的な数字の目標としては「100枚描く」のが今年の目標です。
稼いだ金額を気にし始めるとたぶん心を病むので、それは「いつの間にか達成していた」になったらいいな、程度で…
実際やるべきことは絵を描くことだけじゃなく、展示に向けての準備とか、グッズ作ったり管理したり、経理関係とか、SNSを動かすとか、それら作業のための体を健康に保つであるとか、いろいろあるわけです。

「自分は今”稼働”している」と言える時間を、在宅の表現活動者が数字できっちりと測ることはたぶんできません。
時間を決めて机に向かって、それ以外の時間は制作のことは一切考えない!とやってる人もいると思うけど、私は生活や人生の全てが絵に繋がっていると思っているし、できることなら起きてる間ずっと絵のことを考えていたい。
布団に転がってるけど頭の中で絵のアイデアが着々と練られている時間もあれば、机に向かっているけどイライラして全く手が動いていないこともある。
私の言っている「稼働率を上げたい」は、ぶっちゃけ自分の中での体感の話です。単に、「もっとできるな」と感じている、という。

前置きがすっげー長くなってしまった。
今自分がどれくらい稼働していて、実際月に何枚くらい絵が発表できて、他の作業はどれくらいできて(現状全くできていない)、もっと活発になりたいと思った時、今何がそれの邪魔をしていて、どう解消していくべきか。
発達障害故のスケジュール管理の甘さ…体調不良…体力不足…住んでいる環境…資金不足…諸々のストレス要因…精神疾患…

目の前の要因にひとつひとつ対処していくうちに気づいたのが、
全ての状況において「心の余裕」がないことが共通している、という点でした。
ありきたりなこと言ってんな…って感じだけど、具体例を出していきます。


1、全身が痒い

元々相当肌が丈夫なようでスキンケアに疎いんですが、さすがに冬は乾燥して痒くなることもある。何が困るって作業中イライラするし、眠れない。
そこそこに保湿をして対処していたんですが、制作が行き詰まり、その他諸々ストレスで限界までムシャクシャしていた時、急に、
「服のタグがウザい…!」と思って、ビックリしたんですよね。
普段服のタグなんて気になったことない。なんなら襟足が首にかかるのも気になるし、寝る時に痒いと感じる部位が、背中から、脚から、最終的に全身痒く感じるようになって、発狂するかと思った。
寝付けないし、眠剤で無理矢理寝ても痒すぎて飛び起きる。
そして制作がひと段落した瞬間に全部おさまった。いわゆる神経過敏みたいな状態に一時的になってたんだと思います。

「心の余裕」を、ゲームに出てくる"ゲージ"として考えたとして、
100%の状態から、0%の状態に近づくにつれ、身の回りの「気にかかるもの」「気に障るもの」が増えていく、というのが人間の機能としてあるみたいですね。
痒みとかは触覚による五感の刺激だけど、この時期はSNS見ててもずっとイライラしてたし、そういうの「いったん離れよう」みたいな対処がよく言われるけど、たぶん離れるだけじゃ何も解決しないんですよね。


2、とにかく睡眠に全部出る

自分の心の声を自分が聞くのがヘタクソな分、体はどんどん簡単なことですぐ悲鳴を上げるようになっていて、精神状態が眠りの質にマジで直結します。
薬を飲んでも4時間くらいで起きるし、もっとひどいと薬があっても眠くなれないし、最終的には壮絶な悪夢を見ます。
体動かしてないから〜とか人は言うけど、どんなにヘトヘトでも寝れない時は寝れないし…漢方みたいなのも気休めにしか感じないし…

こないだ数年ぶりに、頭の中の自分を否定する声が無視できない状態になって、連日悪夢もひどいし、眠りが浅すぎていつ寝ていつ起きてんだかもわからんし、やばいなーと思って、久しぶりに美術館に行ったり買い物をしたり人と会って話したりして「精神のデトックス期間」を設けたんですけど、
その翌日、すんごい久しぶりに”自然な眠気”を感じて眠って、キチンと7時間寝てスッキリ起きられました。すごい。

在宅とか働くとか関係なく、ちゃんと眠れてないのって動物としてガチでヤバいので、最優先で対策したほうがいいですね。


3、わからないことは考え尽くしたい

自営業って全部自分で考えて決めなくちゃいけないから大変です。
いや、自営業じゃなくても働くって、いや生きるっていろんなことを考えなくちゃいけなくてほんとに大変。発達障害とかがあるとさらに大変です。

昔からスケジュール管理・タスク管理がヘタすぎて宿題も課題もギリギリ人間で、かと言って性格上、締切をすっぽかすとか、完成度を妥協するとかもできず、とにかく不甲斐ないと感じてばかりの半生でした。
最近になって「やるべきこと、やりたいこと、そのために考慮すべきこと、今わかってることと不確定なこと、全てを紙に書き出して整理する」という手法を編み出し、多少マシになったのはいいものの、
これも結局めちゃくちゃ頭を使う作業ではあります。

心の余裕があるうちに「いつ何をすべきか」を整理してメモっておくと、余裕がない時の自分を助けられるんですが、もちろん過去の自分が全てを把握しているわけもなく、「やってみないとわからないこと」はたくさんあるし、回避不能なトラブルだってあります。
そういうものにブチ当たった時にパニックになったり錯乱して、「いったん落ち着こう」というリカバリーに余計時間がかかったり…

人間って不完全なものだから、完璧に物事をスケジュール通りにこなせる人なんてほぼいなくて、結局締め切り前って皆ヒィヒィ言ってる、とはいえ、
余裕がある期間ができるだけ長い方が、そして余裕がない時の「余裕のなさ」もできるだけマシ(5%よりは20%のほうがマシ)に留められたほうが、
事前準備もたくさんできるし、トラブルの対処やメンタルブレイク事案からの回復も早くできる。結果稼働率を上げることにつながるわけです。
それはそう。あたりまえ体操。


ていうか心の余裕ってなんだよ

いやそう。心の余裕なんて欲しいに決まってるけどどうすれば手に入るかわかんないから困ってんだろうが!
「どうすれば手に入るのか」を考えるには「そもそもどういうものなのか」を理解する必要があります。

ゲームにおける「ゲージ管理」ってあるじゃないですか。
HP・MPとかがあって、減りすぎるとまずいとか、多いに越したことないけどそう簡単に増えないとか。パラメータって言ってもいいかもだけど。
自分というキャラクターが、人生というゲームを進めていく上でのいろんなゲージの総合値、だと考えるのがわかりやすいのではないか。

「お金」「体力」がわかりやすいけど(実際ゲームでもよくあるし)、私は結構「自信」とかも重要だと感じています。最近流行りの「自己肯定感」みたいなもの。「愛情イベント」をクリアしていくことで獲得できるぞ!
あとなんか、「思考力」みたいなゲージもある気がする。思考をするための頭の中の容量というか。ワーキングメモリってやつ?

体感として、「お金」はマジで心の余裕に直結するよね。
私は自分の口座を持った18歳の時から貯金残高に余裕があったことが一度もなくて、本当に最近それにウンザリしてきている。今現在の最終目標が「絵の収入で自立する」なのはそういうこと。
でももし「体力」とか「精神力(自信ゲージに依存)」があったら、絵に限らずお金を稼ぐ手段の選択肢がもっとあったかもと思うし、
かといって体力をつけるための体力がないし、運動する時間の余裕もない。
自信は子供の頃受け取れなかった分の愛情(受容)を今になって人から受け取らないと得られないんだけど、そのためにはまず自分が人を受容できる余裕がないといけない。自信のない人間って人を攻撃しがちですからね。
じゃあせめて頭脳労働をもっと活発にして在宅でお金を得たい、なのに生まれつき発達障害で頭の容量が小さくてマルチタスクできないし、いらん心配事が多すぎて全然捗らない…余裕がない…余裕がない…

そう、心の余裕がない状態というのは、一筋縄ではいかないのです。
でも人生というのはやっていくしかないのです。「今のまんまでいいや」と妥協して諦める手もあるけど、私は妥協ができない性格なので、もうマジでなんとかしたい。
めちゃくちゃ小さいタンスに服が入りきらない時、でも服は捨てたくない時、畳み方を工夫したり、こう、間をギュッと詰めてねじ込んだりすることで、大きいタンスが買えるようになる日まで持ち堪えるのです。
そういうのを「対処」と言います。


解決法ではないが、対処法

実際何をするといいというのは完全に人によると思いますが、
「ストレス要因から距離をとる」とかは大前提として、
キーワードは「落ち着く」「リラックス」「緊張をほぐす」です!
あとは「大好きなものに触れる」「心の栄養を摂る」なども重要。
私が実際に「心の余裕」を作りたい時にやっていることを例に挙げます。

・タバコ
いやバカーーー!!!って感じだけど個人的にはガチ。
タバコを吸ってる人ってどちらかというとリラックスしてるイメージあるじゃないですか。まぁイライラしながら吸ってる人もいるけど。あれはイライラしたくなくて吸ってるんですよ。
成分とかより「煙」がいいんですよねあれは。ゆらゆらしてるものを自分の口から吐きつつ眺めるというのがいい。シーシャ(水タバコ)文化のキーワードは「チルアウト」だし。日本では違法の草の話は今回はナシで。
あと映画とかでタバコを吸う描写って「平静を保とうとする」という意味があると思っているんですが、平静を保とうとする動作をすることで実際精神が平静に近づいたりするもんです。

・適当にできるソシャゲ、YouTube、SNS
ようは暇つぶし。めちゃくちゃ楽しくなくていい。ボーッとするためのもの。寝る前に眺めるものとしても良い。
最近心に負荷を感じると無意識にスマホを開いてることが多いですね。
SNSはミュート機能前提。最近Twitterのトピック機能が使いこなせるようになって、映画の情報とか犬猫とかを見ています。
ソシャゲは「魔法使いの約束」のシステムがいろいろちょうどよくて助かっています。キャラクターやシナリオやグラフィックもとても好き。

・動物と触れ合う
動物って嫌なものはすぐイヤって教えてくれるし、嬉しかったり心地よいのもすぐ教えてくれるから本当にいい。触り心地も良いし。
近くにいい感じの猫カフェを見つけたし(引っ越しちゃうけど…)、たまにひとんちの猫ちゃん触らせてもらったり…猫ばっかりやな…

・植物を見る、世話する
植物は逆に、快も不快も特に教えてくれない、もの言わぬ存在なわけですが、適切に世話しているとなんか元気そうになるし、逆にちゃんと様子を見ていないと勝手に枯れてしまう。
自分の心という、声を出せない存在を気遣う感覚に似ている気がします。
日当たりのよい部屋に引っ越すことが決まったので、意を決して多肉植物を一株お迎えしました。
あんまり今まで興味がなかったので、大切にしようと割とちゃんと思えている自分に驚いています。

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・美術館に行く
絵の美しさが好きで、絵を描いているのに、絵を見れていないなんて…!
とは年始から思っていたので、こないだ久しぶりに行ってきました。
すごく心が満たされた感覚があってよかったです。今年は定期的にあちこち行きたいですね。

・意識的においしいものを食べる
食事の喜びって全然栄養素だけじゃないよな〜…
別にバカ高いもん食べたいわけじゃないし、もうあかん!!と思った時に食べたいと思ったものを、躊躇せずに注文できるだけの最低限の金銭的余裕は死守したいですね。


まとめ

人生、マジむずいけど、一発解決できる手段はほぼないから、
チマチマした対処を面倒くさがらずちょっとずつなんとかなっていこうな!

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