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SDGsなPR

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【PR研究所】のなかでSDGsなPRをいくつかピックアップ
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#勉強しようSDGs

生理用品タンポンの税率だけ高いのはおかしい...!ドイツの法律を変えたクリエイティブなPR 【PR研究所077】

概要 ドイツには「タンポン税」が存在することをご存知でしょうか。  ドイツを含む諸国が、生理用品タンポンを贅沢品として定めており、通常の税率7%に対してなんと19%もかかっていたのでした。ドイツは日本よりも比較的「大きな政府」として動いてきた歴史があります。ゆえにもともと税金は高めですが、タンポンだけを贅沢品とするのはちょっとイワカンありますよね。  そんな中、ドイツの衛生用品ブランドのThe Female Companyは、この問題について広く知ってもらい、現状を変える

太平洋に浮かぶたくさんのゴミを「国家」として申請「Trash Isles」 【PR研究所009】

 僕たちが生活する上で必ず出てしまうプラスチックのゴミ。ポイ捨てや投棄されたゴミは海に流れ着いてしまうケースもあります。そして太平洋に浮かぶゴミは、今やフランスの国土と同じ大きさ(!)にまでのぼるそうです。  それを受けた海洋環境NPO「Plastic Oceans」は、問題を認知させるためこの太平洋に浮かぶプラスチックゴミの島を「Trash Isles(=ゴミ諸島)」という「国家」として正式に認めるよう国連に働きかけました。  「ゴミの島を国連に加盟させてしまおう」とい

道に転がる2000体のテディベア。途上国の子供達が抱える危険性を訴えるアンビエントPR 【PR研究所013】

 2018年、イギリスの街中に2000体ものテディベアが転がった状態で放置されました。HOPEと名づけられたこれらのテディベアは、発展途上国における子供達の「遊ぶ時間」が失われていることに対して問題提起をする目的で放置されたのでした。  仕掛けたのは国際協力NGOのWorld Visionで、世界で数十万人にのぼるという、奴隷の危機にさらされた子供達の抱える危険性を訴えました。  テディベアの左腕のタグには、危機にさらされている世界中の子供達についてや奴隷についての問題提

パラオ入国には誓約を。環境のために1億円の罰金を設けて守る 【PR研究所080】

概要 パラオは大自然に囲まれた、数少ないユネスコの世界複合遺産登録35カ国のうちの1つです。海や植物などの美しい景観に、毎年たくさんの観光客が訪れていました。  しかし、同時に観光客による自然環境の汚染もみられるようになってきました。このままではパラオの豊かな自然環境が破壊されてしまいます。  そこで、パラオ政府はパスポートに「自然を汚さない」ことを誓約するスタンプを導入。入国するときに押させるスタンプで、パスポートが誓約書に早変わりするのです。もし守れなかった場合は約1