ライティングを仕事にしたら、書けなくなった私が「書ける」を取り戻すまで
私は現在、2歳になる双子の娘を育てながら、フリーランスで人事採用のお仕事をしています。
妊娠がわかる少し前までは、正社員で人事採用の仕事をしつつ、副業でWebメディアの運営に携わっていました。
Webメディアでの仕事で比重が大きかったのは、企画進行の仕事です。企画にあったライターさんやカメラマンさんのアサイン、インタビューを受けてくださる方へのアポイント、取材の日程調整……と、とにかく記事ができるまでの全ての工程を担当していました。
仕事を進める中で、取材ライターを担当させてもらったり、イベントレポートを書かせてもらったりもしました。
非常に貴重な体験をさせてもらったのですが、活動していくにつれて、これまで自由にSNSでの発信をしていた私が、めっきり個人的な文章を書けなくなってしまったんです。
そもそも副業を始めた理由
副業を始めた理由は2つあります。1つめは、Webメディアの価値観に共感したから。2つめは、漠然と書くことに憧れがあったからです。
書くことを仕事にしたい!とまでは思えていなかった気がしますが、もっと書けるようになりたいと思っていたことは確かです。
自分が思ったことをSNSで、書きたいように書くことを中学生ぐらいからずっとやっていて。でも、しっかりとライティングを勉強したことはありませんでした。
なので、Webメディアに関わっていく中で、もっと自分の伝えたいことを伝えられる文章を書けるようになりたいと考えていたんです。
結果、全然書けなくなった
1年ほどWebメディアの運営に関わって、文章は書けるようになったのでしょうか。
答えは、NOです。
正確にいうと、おそらく書く力自体は大幅に向上したのだと思います。
おすすめされた本は片っ端から読んだし、記事を毎日何本も見ていたし、編集さんがくれた添削は全部Googleスプレッドシートにまとめていたし……他にもできる限りのことはやってきたつもりでした。
インタビュー記事はさすがに難しいけれど、広報関連の簡易的な文章やSNS投稿用の文章であれば、編集できるくらいのスキルは身についていたはずです。実際、業務で担当していたし。
でも、自分のTwitterやnoteでの発信が本当にできなくなってしまったんです。
noteに関しては、本当に1行も書き進められない。書けるようになりたかったのに、書けなくなってしまった……。
「書ける」を取り戻すまで
その後もとにかく「書きたい!」という気持ちがつよかったので、ライターになりたいのかな?と錯覚するほどでした。
ライターになりたいなら、一度ライティングを基礎から学びたい。そう思い、2021年10月にオンラインキャリアスクールであるSHElikesに入会しました。
当時感じていたことは、別のnoteに残しています。
基礎を学び、課題を提出して、添削してもらってリライトして、noteにアップして。テーマを与えられているのに、それにそった記事を書くことすら本当に大変でした。
基礎は身についていて、前よりもスキルレベルは上がっているし、自信もついているはず。でも、なかなか書くことができない。
そんなときに、いしかわゆきさんの「書く習慣」という本に出会いました。
いしかわゆきさんのことは、SHElikesのフリーランス講座の講師をされていたことから知りました。ちょうどよいタイミングで初の書籍を出版されたので、さっそく購入して、読んでみることに。
そしたら、私が書けない理由が明確になったんです。
私は、自分で勝手に書くことのハードルを上げすぎてしまったけれど、本当は書くことがただ好きだし、書くことが唯一の表現方法だし、思考を整理したり言語化することは私にとってとても重要な作業です。
「好きだから書く。それでいいじゃん。」
そう心から思えた途端、書きたいことが溢れてきて、書けるようになりました。
誰かのために、とか思わずにまずは自分のメモとして書いていこう。起承転結とか気にせずに、まずは書きたいように書いていこう。でも、それがいつか誰かのためにもなったら最高だと思うから、できるだけ読みやすいように工夫して書けるようになろう。
それから、書くことが好きな自分のことをこれからはもっと大切にしよう。
書ける私を取り戻しつつある今は、そう思っています。