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ホームスパンや羊の話

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ホームスパンや岩手の羊毛にまつわる活動や取材などのメモ
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i-woolでホームスパンのマントを!プロジェクトは、夏からはじまった。

2020年12月18日、19日の2日間。盛岡市中ノ橋通にある「岩手銀行赤レンガ館」にて、ホームスパンやお菓子、小物、雑貨を販売するクリスマスマーケットが行われました。来訪者たちを迎えるドアマンが纏うのは、手つむぎ手織りのホームスパンで織り上げたオリジナルのマント。まるで英国紳士のような装いです。  2020年12月、明治期に建造された「赤レンガ館」にて初めて開かれた「クリスマスマーケット」。 以前からホームスパン の作り手さん達と雑談のなかで「赤レンガ館の入り口でホームス

「くずまきの羊に会いに。」行ったのは、6月!げ、もう秋深まってるじゃない。

アイウールの羊毛リサーチ活動は、これまで県南農家さんを中心に行ってきましたが、実は、葛巻町ではずいぶん前からサフォーク種の羊が肉用として飼育されています。盛岡からは少し距離があるので、なかなか訪ねる機会を逃していたのですが、6月に県南農家の松島さんと二人で見学。葛巻町は、盛岡から車で1時間弱。小高い高原は夏でも涼しいので、暑さに弱い羊にとっては過ごしやすい場所です。広い高原に放牧された羊たちは、のびのび過ごしていました。 羊舎をのぞくと、かわいいサフォークたち。春に毛を刈っ

2020 i-wool活動、はじまり。

さて、コロナ禍で岩手にも緊急事態宣言が出された直後の4月19日。生業として羊を飼育する生産者の皆さんにとって必要不可欠な、年に一度の「毛刈り」シーズンです。この日訪ねたのは、昨年も同時期に作り手さんとお邪魔した一関市萩荘の「下大桑ヒツジ飼育の会」。毛刈り見学&羊毛購入させていただいたので、今年も何人か連れ立っていく予定でしたが、状況を踏まえて最少人数で訪問。水野だけでは心許ないので、作り手1名澤村さんも一緒でした。 三密とは縁遠い、広い農地での毛刈り。ちょっと雰囲気をお届け

まち編「羊まみれの2019 」をアーカイブ 。i-wool(アイウール)活用に関わった 1年を、ざっくり振り返り。

アイウール(県産羊毛)を生かす。一昨年春から、岩手県では肉用羊の羊毛活用に向けた事業をスタートさせている。このnote内でも以前、羊の生産者訪問やイベント開催の様子を紹介したが、「まちの編集室」では、その取り組みに少しばかり関わっている。ざっくりと記録を残す意味で、2019年春から秋の活動を紹介しておく。 現在、岩手県内で飼育される羊は肉として出荷することが主目的なので、体格がよいサフォーク種が多い。その活用に向け、2018年度はホームスパンの作り手がいくつか試作を重ね、素

イワテひつじ展から、早2ヵ月。

今年の春、江刺で羊を飼う「もっこもこひつじ牧場」さんのもとを訪ねた。 ホームスパン作家たちが、岩手県で育つ羊の毛を使って、糸を紡いで織って……。果たして、どんなものが生まれるのか!活動の様子を追いかけるつもりが、なんだかんだと、もう冬だ。 実は、その県産羊毛を使った作品展示会が9月に開かれたのである。遅ればせながら、記録の意味も含めて、その模様を少しだけ紹介しておこう。 (写真/平成30年9月28〜30日、滝沢市「茶房結の蔵」で行われた「イワテひつじ展」) ホームスパン