最近よく聴いてるアルバム〜Prince『One Nite Alone... The Aftershow: It Ain't Over!』
どうもお世話になっております、生まれも育ちもバーチャルなつぞら、バーチャル音楽系漫談師水瓶ウオでございます。
実はわたくし、未だにファンクというものがよくわからないというか、今ひとつピンときておりません。まあピンときていないなりに好きな作品とかアーティストとかまあまあありますが、基本的には。
そんな僕なんでプリンスというアーティストもそこまで……って感じなのですけど(いやプリンスがファンクなのか、っていうともっと広い範囲での音楽的天才、みたいになるのでしょうが)、今回紹介するこのアルバムは例外的に(?)大好きな作品でして。
さて、プリンスというアーティストは完璧主義として有名で、そのライブもクオリティの高いものばかりなのに公式作品となると少ないことで有名です。今作は生前のプリンスが遺したライブ・アルバムとしてはほぼ唯一のものである(他にも写真集に付属したおまけCDなどはありましたが)『One Note Alone…Live!』の、さらにボーナス・トラック的に付いてきたアフターショウのアルバム。
前述のとおり完璧主義者であるプリンスは張り詰めた緊張感の中で最高のショウを行う(この様子が『One Nite Alone…Live!』本編に収録されています)一方で、終演後には小さめのライブハウスでリラックスしたショウを行うことでも有名でした。そんなアフターショウの中で2002年のものを収めたのが今作ということになります。
当時はスタジオ・アルバムでいうと『The Rainbow Children』くらいの時期ということもあり、ハードなファンクにジャズ的な要素、そして何気にLed Zeppelinが好きだというプリンス閣下の歪ませて弾きまくるギターが堪能できる作品です。
プリンスは『ローリング・ストーンの選んだ史上最も過小評価されているギタリスト1位』として有名ですが(まあ、あらゆる意味で凄すぎるので……)、ギタリスト・プリンスを堪能したければこのアルバムがお薦めです。
全体的に、リズムこそファンキーではありますが、80年代にミネアポリス・サウンドと呼ばれたような特有の密室感はなく、リラックスして鳴らされるジャム的なサウンドはむしろロック的だと思います。
たぶん、僕がこのアルバムを特別好きな理由ってそれなんですよね。歪んだギターがデカい音でバリバリと鳴っている。ファンの方なんかは『オフのプリンス殿下が楽しめる』と評するんでしょうけど、個人的には『エグいハードなロック・アルバム』であって、そういうところなのかなあと。
音のバカデカいライブっていいですよね、とそれはプリンス的にはどうなのというまとめで色々台無しにしつつ、このあたりで。いやでもほんと、ロック好きな人はプリンスの、ファンクへの入り口としてぜひ聴いてみてください。いきなり『1999』やスライの『暴動』とか聴いてよくわかんなかった、という人もぜひ。
最後にベタですがプリンスの一番好きな曲を貼っておきますね。
バーチャルなつぞらはヘタすると5月にも雪が降るぞ。水瓶ウオでした。そんじゃまたね!ウオつかれさま〜
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