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-映画紹介-『お兄ちゃんは、戦場に行った!?』 お兄ちゃんは彼女だけが持っているお守りをもらいに来たのだ。

《乱れ撃ちシネnote Vol.19》

『お兄ちゃんは、戦場に行った!?』 

中野量太監督

【Introduction】
おととい綾野剛が結婚したということもあり、
ちょっと本題から外れます。

今の家に越した時に光回線の契約からテレビをはぶいた。
3年契約なので引っ越し先への回線工事は無料。
ただしテレビを契約するには工事費が新たにかかる。
テレビはほとんど見ないので経費節約のためにパスしてネットと☎回線だけにした。
ということもありテレビ・ドラマのことはほとんど知らない。

昨年秋の番組改編期のころ病院で飛ばし読みしている週刊文春のコラムで「エピウス」を知り放送翌日に配信しているu-nextで見始めたらハマってしまった。

他にも面白いドラマがあるの?
評判の良いドラマの第一話を見て何本もパスしたあげく全話見たのがこの4本です。
・「アトムの童(あとむのこ)」

・「アンナチュラル」

・「MIU404」

・「テセウスの船」


一番のお気に入りは「アンナチュラル」
2018年1月12日から3月16日までTBS系の「金曜ドラマ」で放送されたシリーズで主演は石原さとみ。

不自然な死は許さない”とキャッチ・コピーされた法医学もの。
共演者の井浦新、市川実日子、松重豊、大倉俊二がお気に入りだったこともあり見始めたら物語の展開がみごと。
脚本:野木亜紀子

その物語がシャープに料理されていた。
演出:塚原あゆ子

素晴らしいタッグマッチだね。

数年前に日本の死因究明率を上げようと、内閣府主導で専門的な研究機関を作ろうとしたけれども実現には至らなかった。
その機関が設立されていたらという前提で不自然死究明研究所という架空の機関を設定したのが「エピウス」だ。
現実に今の日本で起こっている事件や社会の歪を織り込むことによって物語にリアリティが増している。

野木亜紀子ってどんな人?
他にどんな物語を書いているの?
ググったところ以前時々見ていた「コタキ兄弟と四苦八苦」の脚本家だった。

Amazon Primeかu-nextの見放題で見られるドラマを探したらア見つかったのが「MIU404」。
これがまた面白い。

プロデューサー、脚本、演出が「アンナチュラル」のコンビなのでつまらないわけがない。
「MIU404」の主役の一人綾野剛が去年の大晦日に結婚した。

綾野剛が気になり始めたのは『NANA』(2005年)『あぜ道のダンディ』(2011年)あたりから。
その後彼が出演した映画で記憶に残っているのがこの6本。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016年)
『 64 -ロクヨン- 前編・後編』(2016年)
『日本で一番悪い奴ら』(2016年)
『怒り』(2016年)
『楽園』(2019年)
『閉鎖病棟 -それぞれの朝-』(2019年)

お気に入りの綾野剛が大晦日に結婚と言うニュースを知ったのでかなり横道にそれてしまった。

閑話休題。

今日の本題はこの作品。
昨日書いた「こっぴどい猫」と同じく今泉力哉監督、小宮一葉主演の短編映画だ。

《乱れ撃ちシネnote Vol.19》 

『お兄ちゃんは、戦場に行った!?』

中野量太監督 

【Introduction】
昨日の選択肢で悩んだ末に選んだのは一番気になる小宮一葉の出演作品。

『夜だから』を観たが残念ながら20分ほどで途中下車。ポルノのようにセックスシーンが多く小宮一葉がほとんど出ていない。

次に選んだのが上田浄介監督の『世界の終わりの、そのあとで』。
学生映画のように青臭く物語も陳腐な作品。
ただし感情の変化をまるでスローモーションで撮ったかと思うほど微妙に表現する小宮一葉の演技には感動する。
彼女の表情の変化を見事に捉えてまるで小宮一葉のPVのような『冷牟田敬band - endless room』もドキッとさせてくれる。


『こっぴどい猫』では彼女の微妙な表情の変化には気が付かなかった。
顔つきも雰囲気も暗くて小宮一葉は苦手なタイプなのになんでこんなに惹かれてしまうのだろう。
『こっぴどい猫』の役がらが魔女だったのではなく小宮一葉本人が魔女だたりして。
こうなったらもう一本小宮出演作を。
っで、
28分の短編だからお風呂でのぼせることもないだろうとバスタブに浸りながらタブレットで『お兄ちゃんは戦場に行った!?』


『お兄チャンは戦場に行った!?』
監督:中野量太監督
主演:小宮一葉、内村遥
2013年公開

【Prologue&Story】
ネット配信しながら自分の耳を切り落とした引き篭もりの男が田舎の実家を飛び出し都会で女優を夢見ている妹の部屋にある日突然現れる。
4年間引きこもっていた大好きなお兄ちゃんは戦場カメラマンになって戦場に行く前に寄ったと妹に言う。
お兄ちゃん彼女だけが持っているお守りをもらいに来たのだった。

【Trivia & Topics】
*ちょっとがっくり。
『こっぴどい猫』の素晴らしい小宮一葉を観た後にこの作品のような平凡な女の子役は物足りないのでした。

*この短編は2013年10月5日から東京・新宿K’scinemaにて開催された「シネマZOO」で「沈まない三つの家」と併映されました。

【5 star rating】
☆☆☆

(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:見事な作品
☆☆☆☆ :面白い作品
☆☆☆  :平凡な作品
☆☆   :残念な作品
☆    :退屈な作品

【reputation】
Filmarks:☆☆☆


Amazon:☆☆☆★


u-next :☆☆☆★


この機会に中野監督の『沈まない三つの家』とか『長いお別れ』を観てようか。


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