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60年前にこの映画を観て加山雄三さんのファンになりました💗『紅の空』

《乱れ撃ちシネnote Vol.011》

          番外編-60年前のノートより-

『紅の空』 谷口千吉監督

加山雄三が年内でコンサート活動を引退する。
85歳なんだからそろそろコンサートは辛いだろうね。
長い間お疲れ様でした。

1962年中学3年の期末試験が終わった日。
クラス・メートのT君に「映画は面白いぞ〜」と誘われて蒲田の東宝封切館で『妖星ゴラス』と『紅の空』の2本立てを観に行きました。

『妖星ゴラス』の監督は本多猪四郎で特撮監督が円谷英二。
恐らく『紅の空』は添え物だったんじゃないかな。

小学校の時から大人になったら円谷英二になるというほど円谷監督にあこがれていがお目当ての『妖星ゴラス』よりも『紅の空』に目を見張った。
『紅の空』はその半年前に公開された『紅の海』に続くシリーズ第二弾。
主演の加山雄三、夏木陽介、佐藤允の3人は本作で爆発トリオとネーミングされたらしい。
その日から加山雄三がぼくのアイドルになり大学ノートに映画の感想メモをつけ始めた。

加山雄三はぼくを映画好きにさせてくれた恩人のようなものだ。

ぼくの手元に「芸能フォノ・グラフ第6集加山雄三・魅力特集
日本一の若大将 星由里子」昭和37年(1962年)サン出版刊がある。

現在古書店では12,000円〜19,000円する。このソノシートが加山雄三の初録音盤だと思う。恐らくこの年の7月15日に公開した『日本一の若大将』記念出版物だ。

このソノシートを書店で見かけた日、急いで自宅に戻ってお小遣いを手に握りしめて書店まで走ったことを思い出します。

ぼくは『紅の空』を観た1962年3月21日から1967年8月26日まで5冊の大学ノートに「映評」とタイトルして感想メモを書き綴っていました。

度重なる引っ越しで一冊目(1962年3月21日〜10月21日)を紛失してしまったのでその間に観た42本の映画の記録がないのが悔やまれます。

久しぶりに「映評」に目を通していたらこんなプランが浮かびました。
これらの作品は現在サブスクで観られるのだろうか。
観られた作品には今の感想を書き加えたらどうだろう。

ということで、

しばらく「乱れ撃ちシネnote」番外編として14歳の感想メモとサブスク見放題で観られる作品には74歳の現在の感想メモを書き加えてみます。

当時はA上・中・下、B上・中・下、C上・中・下の9段階で評価しています。B上以上の作品を再見することにしました。
B上は人にこの映画のことを話したいと思わせる作品です。

いざ。

映評②
1962年 14歳 中学3年
10月22日(月)記。
◯やま猫作戦(現時点サブスクでは観られません)
監督:谷口千吉
主演:佐藤允、伊吹徹、夏木陽介。

ぐれん隊シリーズ第四弾。
例によって佐藤允、伊吹(ニューフェイス)、夏木の三人がアバレル映画。
何せ銃がいっぱいでて来たのがゴキゲン。
それに佐藤、伊吹、夏木がトテモカッコヨクてバリバリうちまくるのがおもしろかった。
佐藤允が最高に面白くてカッコがいくて3人の中じゃ一番カンロクがあった。
佐藤允はコウイウ映画がすごく似合う。
評:A下(少し迫力がなかった)加山が入るとヨカッタと思う。
1962年10月22日鑑賞
当時14歳(中学3年)の感想メモ。
(拙い文章でお恥ずかしい限りですが原文のママです)

同時上映
◯若い季節(現時点ではサブスクでは観られません)
監督:古澤憲吾 
主演:植木、ハナ、谷、ジェリー、九、団、有島、淡路などだいたいTVと同じ。

この映画のスジは前テレビでやって知っていた。
どの映画に出ても植木は面白い。人見明もよかった。
だけど何となくつまらない。ヨソウがハズレていたカンジ。
評:B中(少しピントがズレテイタ)
 
1962年10月22日鑑賞。
当時14歳(中学3年)の感想メモ。

当時はヒマを見つけては映画館に駆け込んでいました。
洋画であれ邦画であれ名画であれプログラムピクチャーであれ、
映画であれば何でも良かったんです。

明日は1962年11月1日に観た『荒野の三軍曹』です。


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