誰ひとり正しい人はいないし、そして間違ってもいない。

私が通うコーチングスクール、CTIJapanでのフルフィルメント・コースが修了した。

「フルフィルメント」とは一言でいうと「充実感」を意味する。CTIの出版しているコーチングバイブルから引用するならば、こうだ。

目いっぱい自分という存在を表現したり、自分が正しいと信じることを実行したりする時、人は充実感を感じる。

よく、「やりたいことがわからない」という人がいる。自分は何に長けているのか、何を信じればよいのか、どうしたら生き生きできるのかわからない。こんな人にフルフィルメント・コーチングはぴったりだ。

CTIでは、クライアントが心から信じるものに触れるとき、「響いている」という言葉を使う。この響きは、目に見えないし、人によって異なる。激しく、わくわくするものかもしれないし、温かで心地よいものかもしれない。これをどのように表現されるかは人によって違うが、それでも、確かに「響く」という感覚はある。そう、これは感覚なのだ。そしてこの感覚は、エネルギーはクライアント本人にしか発掘できない。

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この響きには、ひとりひとりの価値観が深くつながっている。だからこそ、価値観を知ることで、自分にとって何が大切で、何が大切でないかがわかるようになる。それは人生の道しるべのように、進む方向を照らしてくれるものだ。

価値観に正解はない。そして間違ってもいない。

価値観は、人が本来の状態、ありのままの姿で生きた時に、自然と現れる特質だ。以下もコーチングバイブルの一節である。

賞賛されるべきは、価値観そのものでなく、クライアントがいかにその価値観に完全に沿って生きることなのです。だからこそ、自らの価値観に沿って生きると納得感があるのです。

価値観はユニークだ。それぞれのアイデンティティだ。

私は、今回のフルフィルメント・コースを受けて「価値観を明確にする価値」を考えてみた。

価値観が明らかになると、不安が減少すると思う。自分が心の底から大切にしたい価値観は、自信となり、指針となる。人生に迷うようなつらいことがあっても、複数の魅力ある選択肢からひとつを選ばなくてはならないときも、「私のいちばん大切にしたいものは何？」と自分の内側に問いかけることで、自分自身を導くことができる。自分のコアの部分さえ認知していれば、世間のいわゆる「一般的な」正解/不正解に惑わされなくて済む。自分自身のグラウンディングが、しっかり根を張るような感覚だ。

今回コースを受講して強く印象に残ったことは、「本当に大切なものは、原理原則ではない。」ということだ。科学的根拠もなければ、目にさえ見えない。論理的に説明なんかできっこない。

でも、それでいいのだ。

私たちは、日ごろから膨大な情報に触れ、人の意見に出会い、時に「何が自分にとって大切なのか」を見失いがちだ。

特にビジネスの世界では、過去の統計や傾向から根拠を出し、リスクを考慮し、失敗しないような意思決定をするよう求められる。

そんな思考法に慣れすぎた結果、「私が心から成し遂げたいものは、向かいたい方向は、大切にしたいものは、一体何？」というシンプルな問いに答えられなくなっていく。周囲の目を気にし、誰もが認め、唸るような正解を探している。

だかこそ、重要な意思決定の際に、迷うのだ。決められないのだ。

そんな人は、ぜひフルフィルメント・コーチングを体感してほしい。自分の言葉やイメージで、右脳を使って「感覚」を取り戻してほしい。

自分のコアとつながることができれば、自分の「響く」選択が可能となる。

こうやって文字にするとすごく陳腐化し、ちょっとスピリチュアルなニュアンスも感じるだろう。私も、正直フルフィルメントの初日は「とんでもない世界に足を踏み入れたのかもしれない…。」と思ったことは事実だ。

けれど、３日間のコースを修了し、思った。

最終的に人が動くのはロジックじゃない。

損得感情じゃない。そして、私は人がコアとつながり響いている状態をフルフィルメント・コースで身体知として知ってしまった。だからこそ、その言葉にできない素晴らしさを、ここに備忘録として残しておきたいし、たくさんの人に知ってほしい。知るだけじゃなく、できれば体感してほしい。そんな風に思ってこのnoteを書いている。

私も早速、フルフィルメント・コーチングを必要な人に届けたいと思う。

自分の人生を生ききれていないと感じる人、どこか他人軸になっているような人、自分のコアとつながりたい人、何が自分にとって大切なのかを言語化したい人…。そんな人に、コーチングが届いてほしいと思う。

私がその一助になれたら、こんなに嬉しいことはない。それが私の「響き」だから。

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