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「本音で受け取り合う関係性」を築く、共感的コミュニケーションとは。

こんにちは。美月です。

この記事は、家族や上司部下、パートナーシップなどの人間関係をより対等に、わかりあいたいというニーズのある方向けに、どうすればwin-winな人間関係が築けるかを学ぶ会のご案内およびレポート記事です。


先日、「共感的コミュニケーションの会」を実施しました。
その会があまりによかったので、記録としてこの記事を残しています。


共感的コミュニケーションとはNVC(=non-violent-communication)をわかりやすく意訳したものです。

NVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)とは、1970年代に、アメリカの臨床心理学者マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって体系化され、提唱された、自分の内と外に平和をつくるプロセスです。

NVC Japanホームページより



わたしたちは、大人になって思考力が発達するにつれて、「共感」の大事さを忘れがちになっていきます。

「共感したところで、現実は何も変わらないじゃん。」
「問題は素早く解決せねばならないから、具体的解決策を知りたい。」

出来るビジネスパーソンほど、このように考えます。それは、ビジネス現場では効率的に、成果重視、問題解決の姿勢が評価されるからです。

一方で、共感的コミュニケーションを学び、実践する中でわかってきたことがあります。人と人との関係性においては、共感こそが解決への近道だということに。特に、大事な人との関係性においてはなおさら。

会社では成績もよく、周囲から一目置かれるし重要なポジションなんだけれどご家庭内のコミュニケーションは上手くいっていない、なんて話をよく聞きます。

それは、大切な人との関係性においても迅速に問題解決をしようとしているからかもしれません。

そんな人にこそ、共感的コミュニケーションを体感してほしいなと感じます。

テーマ:夫婦関係、親子関係における共感的コミュニケーション

リクエストをいただいて夫婦関係、親子関係を事例に共感的コミュニケーションを説明しました。

まさに我が家のリアルな事例なのですが(笑)、洗濯物をリビングに散らかす旦那とそれを片付けることにストレスを感じている妻のロールプレイを用いたりしながら、一般的な(反応的な)コミュニケーションと共感的コミュニケーションとの違いをお伝えしました。

もちろん、共感的コミュニケーションのベースは同じですので、家族間やパートナーシップだけではなく、上司部下のコミュニケーションなどにも応用可能です。

共感と同調の違い

共感と同調は違います。
共感をしても現実は何も変わらないから無駄だよ、と主張する方はもしかすると共感と同調をごちゃまぜにしているのかもしれません。

同調は、相手の意見にただ合わせること。
共感は、相手と自分のニーズ(心から満たしたいこと)を知り、それが自分と異なっても受けとめることです。

例えば、友人Aちゃんとのカフェタイムでこんなことを聴いたとします。

「同棲している彼氏が家のことをほとんどやってくれないんだよね…。私だって仕事もしているのに、いつも料理も洗濯も掃除もやっててさ…。」

それに対して、

「え~、それは大変だね、まじ無いねそんな彼氏!もうさ、Aちゃんが家事するのを一旦全部やめてみて思い知らせたらいいんじゃない?」

というのは、同調+アドバイスです。

一方で、共感的コミュニケーションをするとどうなるか。

「Aちゃんは、自分も仕事をしているのにその上家事をやっていて不公平だって感じているのかな?もう少し彼と対等な関係でありたいと思っている感じ?」

共感的コミュニケーションでは、相手が感じていること+相手の深層にあるニーズに耳をすませます。そして、相手の話を聴いて聴こえてきた相手の感情やニーズを自分が鏡となり相手に反射して言葉にするイメージです。


このようなコミュニケーションをすると、Aちゃんは自分でも気が付いていなかった自分自身の感情やニーズを自覚し、安心します。
本人が自分自身の深層のニーズにつながれると、「ああ、そうか~。私は彼と対等でありたいのか。だからこんなにモヤモヤしていたんだ。」と納得しそれをもって自分がどのように行動するかを選択することができます。

「私、あなたと対等でありたいんだよね。だから最近の家事の分担が、対等じゃない感じがして悲しいの。掃除を手伝ってくれないかな?」と彼にリクエストするかもしれませんし、自分自身の気持ちに気付き、安心することによって在り方が変わるかもしれません。

共感的コミュニケーションは、その関わりそれ自体にインパクトがあります。だから解決策を提示する必要もないし、無理に同調する必要もない。
ただ自分と相手のニーズがwin-winになるようにお互いのwinを聴いていくコミュニケーション手法であり、在り方なのです。

人は本来、与えることに喜びを感じる生き物です。
損得勘定がない小さな頃は、色々なものを惜しみなく他者に与えていたんだと思います。(小さな頃に「ママあげる~」に喜びを感じたことがあれば、あの感じです。)


人は、相手の感情やニーズがわかれば、自然と与えたいという気持ちが湧き上がります。それが大切な人なら、なおのことです。
自分の家族や恋人、大切な人から「助けて!」って言われたら手を差し伸べると思います。そういう気持ちを、私たちはもっているのです。

日常のコミュニケーションにおいて、自分と相手の感情やニーズを丁寧に聴き、受け止め、コミュニケートする。それが共感的コミュニケーション(NVC)です。

具体の話は出来ないのですが、前回の共感的コミュニケーションの会をヒトコトで言うならばエモい時間でした…。

夫婦の日常のすれ違いシーンを参加者の方が話してくださって、
お互いの感情、ニーズを対話していく場面があったのですが、それがもう本当に尊くて。

お互いを大事に思いあっているのに、どのようにそれをするか?のhowのレイヤーで少しズレがあっただけ。needsのレイヤーでは感じていることや目指すゴールは一緒でした。
これはフィクションですが、お父さんは家族のためにと自分がすべてを背負わなくちゃ、という在り方をしている一方、お母さんは家族が大事だからよわさも分け合っていきたい、と思っているような状態です。同じ「家族を愛している」という感情レイヤーは一緒でも表出する手段の部分は異なり、その違いによって「なんでわかってくれないんだ!」すれ違いが生じること、よくありますよね。

共感的コミュニケーションでを学ぶ上でいちばん大切なことは、
「自分自身のことを共感してもらう体験」だと思っています。

本を読んだだけでも身に付きません。
知識ではなく、コミュニケーションですから。

その「共感してもらう体験」をまさに"体感"していただくために、
月1くらいで共感的コミュニケーションの会を開催しております。

ご参加いただいた方の声

人とコミュニケーションをとるときに、今まで蓋をしていた「自分はこう思ってる」「自分はこうしたい」ということを伝えるようにしてみようと思いました。
会社の上司がまさにジャッカル的なコミュニケーションしかしない!という方だったため、私も萎縮してしまい対話を避けてしまい人間関係がうまく行きませんでした。結局退職する結果になりましたが、12月から働く新しい職場ではNVCにチャレンジしてみたいと思います!

先ずは、自分の感情や真のニーズに向き合う事が、自分の想いを相手に伝える第一歩だと思いました。また、体験会の中で聴いて頂いた私の隠れたニーズは、自分1人では言語化出来なかったと思うので私のモヤモヤ体験をお話して良かったなと思いました。
又私達40代以上の世代は、会社や社会という組織の中で自分の気持ちや個性を押し殺すことになれてしまっている部分も一定数あって、その事で自分の気持ちが分からない、気付きづらくなっている部分が一定数あるなとフリーランスになってみてからは感じます。その意味でも、今回のようにアイメッセージの訓練は大事だなと思いました。

内容・ファリシのおふたりお話わかりやすかったです!「自分のニーズにつながること」と、「要望を伝えること」は、やっていないというより、避けていたと思います。ワークでやってみたけど、自分自身がすんなりアクセスできない。不慣れな感じでした。美月さんが講義の中で言われていた、「感情をみせるのが怖い」というブロックの効果だと思います。
「自分とつながる」「身近な人とより深くつながる」ために、共感的コミュニケーションを。そして、「自分を守る」ために戦略的にジャッカルをつかながら、心と身体が疲れないコミュニティ作りをしていきたいと思います。

ご夫婦で参加された方のお話を聴いていて、お互いそれぞれの価値観を伝えて理解していくことの大切さに気が付きました。また、当事者だけでは気が付けないことも他者が介入することでこんなにスムーズに理解し合えるものなのかと驚きました!
私も自分とつながることを意識して、子どもとのコミュニケーションに活かしていきます!

これまで、対峙する相手に合わせたコミュニケーションの取り方、というのを意識していたけど、それより前に、自分のニーズに目を向ける・ちゃんと知った上で伝える、ということが先に必要なんだなあと実感しました。たくさん気づきがあってとても良い時間になりました!

参加申し込みの方法について

月1、オンラインにて開催しております。
参加費は3000円~5000円のギフトエコノミーです◎
多くても6.7名の少人数開催ですので、安心してご参加いただけます🌸
興味のある方は、私のLINE@またはインスタグラムにて告知していますのでチェックしておいてくださいね♪



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