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日記 #81

「●●が起きる可能性が高い」という言い回しに違和感を覚えないだろうか? 可能性が"高い"(または"低い")ってどういうことだろう?

 具体例を挙げる。
「明日、雨が降る可能性が高い」
「宝くじが当たる可能性は低い」
 これら文章に違和感を覚えないだろうか。違和感を覚えない人は、"可能性"を"確率"に置き換えてみて欲しい。たぶんそちらの方が据わりが良い。

 もし"可能性"という言葉を使うなら、「明日、雨が降る可能性がある」とか「宝くじが当たる可能性がある」というふうにすべきだろう。少なくとも、"可能性"は高い/低いを語るものではない。ある/ないを語るべきものだ(実際に「可能性がない」ことを証明するのは大変だろうが)。

 高い/低いを語るならば、"蓋然性"という言葉を使うべきだ。ただ、難しい漢字だから、読む場合はちょっとばかり引っ掛ってしまう。それゆえ、可能性という言葉に取って代わられてしまったのだろう。

 蓋然性という言葉に馴染みがなければ、「蓋し(けだし)」「然り(しかり)」と分解すればよい。「蓋し然り」で「蓋然」だから、「たぶんそうなる」という意味だ。先の例文も、「可能性」より「蓋然性」の方が据わりが良くなり、本来の意味で伝わるはずだ。

 また、「可能性」と「蓋然性」は、それぞれ英語だと「ポシビリティ」「プロバビリティ」だ。英語に直せば日本語だと意識されない意味の違いに気がつけるのではないだろうか。

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『その可能性はすでに考えた』井上真偽https://www.amazon.co.jp/dp/B079L4QPFX/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

「可能性」をテーマにしたお話。面白いのでオススメ。

以上

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2/24の作業ログ
作業時間:5分
作業内容:200文字執筆
ちょっとだけ作業。明日は早起きして作業します。

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