八年前の星の音を追いかけて(+α)
初めて私の記事を読む方、初めまして
そうでない方はお久しぶりです、水針です
現状報告は全然してなかったが健やかに生きています(と思います、多分)
日本留学の目標を達成し、春学期の終わりに香港に帰って仕事に没頭…ツイッターとSSに割れる時間が1秒足りともなかった、そんな半年でした。
秋学期が始まるまで、夏休みの時間を仕事以外の何かに費やしたいと、この発想が繰り広げた結果が今回の大阪旅行でした。
原点
話が始まる前に、まずは私が日本語を勉強するきっかけとなるギャルゲーのことをして貰いたい。
これまで遊んだ多数の作品の中、私に大きいな影響を齎した作品もありました。
「恋×シンアイ彼女」(略称恋カケ)、この作品に接触したのはほぼ8年前、中4(高1)の時でした。始まった原因は本当に(本当に…)どうしようもない程簡単で…ヒロイン達が可愛かったからです。簡単明快。
そんなことはどうでもよくて…!少し時序を飛ばして、この作品を読了後、初めて心に風穴が開かれた、そんな感じでした。あれからは確か一週間程ずっと満足感と切なさで悶々としていましたね。内容を言及すると確実にネタバレになってしまうので割愛しますが、是非このnoteを読んでいる皆さんにもやってみて欲しいです。
ネットで探してみた所、恋カケの舞台は兵庫県になった、いわゆる聖地ですね。彼女達の目に収めた景色を、青春を、いつかは行ってみたいとそう決意した、八年前の私でした。
無論、まだ学生、かつ日本語は1ミリも知らないあの時の私にとってはただの夢に過ぎないが…抱いた夢は土に埋めた種のように、いつかは芽生えます。
伝えずにいた思いは胸奥に秘めて、心を燻る、何時迄も。
夢迄の道のり
実は聖地巡礼をする発想は何度もありました。が、夢というものはそう容易く叶えることではなく…最初に計画を立てたのは高校の卒業旅行ですが、
コロナだった(笑)
残念ながら念を心房に仕舞って…
あれからの三年が忙しすぎてそれどころじゃなかったです()
日本に留学できた時も、学校が始めるの前に行ってみたかったが住所登録や電話番号や転入届等々の申出でバタバタしてたし入学式の日にまだマットレスが届いてなくてやむを得ず床で寝るという大惨事…
そんな色々を乗り越えた先、春学期の末。
金欠のあんまりに香港に帰って金を稼ぐことになり、「何時日本に帰るか」を悩んでいる時のことでした。
運賃を調べた所、何と香港-大阪-東京と香港から直接東京に行く価格は殆ど変わっていないと!
(ポチッ)(購入成功)
は~い、大阪旅行!聖地巡礼決定~!
仕事の合間にスマホの一タップで決めていいものかと一瞬考えたが今更です!
よし着いた!大阪初めまして!(ウキウキ)(わくわく)(気分高揚)
出オチ
関西空港を出て、住所へ向かう路線をグーグルマップで探すと
*終電逃し*
日本に帰って早々…w
梅田まで電車乗って、駅を出たら車が横を切る騒音だけが流されていく、静寂ではない、沈黙の街でした。
やはりですね、泊まる所を探さねば。
ネカフェの1500円の8時間コースに(また)お世話になりました。
店員さん「DVDはご覧に…」
私「大丈夫です()」
やはりそのDVDの壁は何度見ても迫力がとんでもないですねw
始発乗って住所に辿り着き、気絶したかのように寝た後。
神戸に向かう一時間の電車は何となく短く感じました。
思い出の欠片を拾い集めて
須磨浦山上遊園
最初に訪れた場所なんですが、着いた時は既に閉園時間が近くて聖地に当たる西部展望台に行けなかったです()
とは言っても途中までの景色も素晴らしかったのでここに貼ります(欲張り)
山への途中に乗るこのカーレーターなんですが…
訳が分からないくらいに揺れる
「ガタゴト」の擬音語を現実で体験させるな
うわあ↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓(震え声)
カーレーターから降りた時に丁度閉園の知らせが流れてきて
「...…にお越しいただき、ありがとうございます」
間に合えるのかなと思えば西部展望台まで歩く時間は40分
あんまりにも単純な時間管理ミスでした
少しだけあっちこっち回して山を下りることになりました。
須磨海岸
山から降りて電車一駅、徒歩十分程度に次の聖地につきました
彼女たちと数多なるシーンを歩んだ海岸を自分の足で歩いていくと何だか…
変な気分になっちゃうんですね。なんと言いますか、あんまり実感がないような、「こんなもんか」って。
昼下がりの日光と海風を浴びながら浜辺で散策していました。
振り返って、残った足跡はもう見つからず、過ぎ去った青春のように。
那由多ある砂粒の中に彼女が謳歌した日々は残されているのだろう。
元は夜の海岸も撮りたかったんですが(CGも夜の海岸ですし)次行かないと時間が厳しくなるので今度の山上遊園と一緒に撮ります(フラグ)
来年の私、頼んだ
北野クラブ ソラ
三ノ宮駅から徒歩十数分、神戸市水道局までの登坂。
登っていく足取りが軽く、彼達も毎日この道を通っているだなって思いました。
彼達が歩いた道に自分の一歩を重ねて、これもある意味青春の追体験とも言えるのでしょう、きっと。
気が付けばもう随分登っていましたね。三ノ宮駅が何処にあったかさっぱり分からないくらいにw
夕日の余熱を帯びる夜風がシャツに滲んだ暑さを連れ去るには程よく、終わりかけの夏の匂いがしました。
灘丸山公園
バスに乗って更に半時間、降りて灘丸山公園へ向かう…待ってこのクソ長い登坂isなに??
午後から只管に歩いていた足は流石に悲鳴を上がり始めました()
幸い、日が沈んだ頃の微風はせめてもの救いではありました…
着きました。
全ての始まりに。
逆に此処まで来てこれと言った感想は浮かべないものですね、何と言いますか…
そんな呆気なく叶ってしまうものなんです。
皮膚越しに伝う木製ベンチの触り心地、腰掛けての一休憩。
洸太郎がそうしたように、同じ場所で、同じことを。
心躍るような、夜な夜な見る夢が叶った莫大な達成感もなく、「…ここから始まったんだね」と薄々の感動だけが覚えていました。
昔ギャルゲーに夢中になっていた頃の熱はいつの間にか何処かへ消えてしまったのかもしれません。それでも昔日の名残を見つけ出して、噛み締める、そんな私が昔全身全霊で楽しんでいた日々を全力で追い求めるのが今の私が出来ること、だと思います。
欲買桂花同載酒,終不似,少年遊。 (劉過,《唐多令·蘆葉滿汀洲》より)
思い出した中国古詩の一節です。
「桂花を買い、酒に合わせて逍遥しようと、畢竟少年の意気軒昂に似て似つかない」
色々がね、変わりすぎたと思いますので。数え切れない経験、出会い、それらが知らぬうちに人間を変わるのです。多分皆はそれを「成長」、「大人」と名付けるでしょうけど、振り返ってみれば熱意を籠った在りし日がかけがえのない大切な記憶となりました。過去を懐かしむことしか私はできなかったのです。
それでも、全力で探して、歩いていくのが自分が尽くせる最善だからね。
眺めが良すぎて疲労とかもうどうでも良くなりました
散々感想を述べてもまだ旅が終わっていないので次の場所に移ります…!
大丸神戸店前
ここに着いた時は生憎店は大体閉めたので(20時過ぎた頃)凛香先輩のCGを再現できなかったのですが…
代わりにスタバに行きました!
あのスタバは八年後でもまだあるんだよ星奏…
味はいつものスタバと全然変わらないのですが…今回は思い出補正がなかったみたいですねw
阪神御影駅
あの…すみません……ここら辺で彷徨っている女の子一人を見かけましたか…?(違う)
何かしらの歴史があるらしく駅前広場にこれ↑がありました。星奏が言ってたガイアースの紋章でしょうか…?ランドマークとしてはかなりわかりやすいですね。
一日目の聖地巡礼はここまでにして…
京都水族館
二日後に水族館に行きました。屋根の弧線がそっくりなんですね。
水族館の中は…写真をご覧ください↓
カップルと家族の間をすり抜ける独りのオタクですが楽しませていただきました…!逆に一人でいるからこそ楽しめるペースってあるんです(多分)!独りデートです!(デートの意味を根本から覆そうとする)
恋カケ聖地巡礼の内容はここまでにして…今回は時間の問題で学校と他一部の場所に行けなかったんですがそれを今度のお楽しみ、ということで。
今回の旅行は聖地巡礼だけでなく、他にも色んな場所に訪れたのでここからは単なる水針の大阪遊記ですがよければ読んでください!
+α
コミトレ(青春の方舟)
最初は聖地巡礼が目的だったのですがまさか9月8日のコミトレに行けるので臨時的に行程に入れました!
先生方々と挨拶ができたしその後の打ち上げも凄く楽しかったです!ありがとうございました!
皆さんが漫画なりイラスト集なり小説なり自分の作品を出す所を見ると創作欲が高まるんですよね…放置していた原稿もそろそろ再開しないとです()
道頓堀
大阪の定番
大阪と言えばやはりここですねーw
旅客が多すぎて街を通ることすら億劫でしたが、この賑やかさもまた醍醐味だと思えば割と楽しかったです。
ちなみにここでなにをやっていたかというと…Gigoでずっとmaimaiやってましたー!(オタクの趣味はこんくらいしかないのですよ)
このような香港料理は絶対にないとこの香港生まれ育ての私が保証します(真顔)
伏見稲荷大社
京都水族館の直後です。
「折角京都まで来たしこのまま帰るのも勿体ないな…よし何処か行こう」
ん、で、来ました(こんな適当に決めちゃっていいのでしょうか…)
のらりくらりと歩いているうち、登山道があると発覚…そうです、山を登ることすら知らない無計画です()
登 り ま す 。
分かれ目で撮った写真が宵の間の名残を収めてにっこり。少しの休憩も兼ねてまた一の峯へ向かいます。
↑登り切った。
急に山を登ることになるとは思わなかったので正直めっちゃ疲れてますが夜の気温はかなり下げていて結構心地良かったです。
夜になると鳥居の間から差し込む光が交差して何だか不気味で好きです。
ホラゲーに出てきそうな…?
そしてまた分かれ目まで戻り、もうすっかり夜になった京都を写真に収めました。
下山再開。
野良猫が現れました。
野良猫に接近を試みました。
野良猫がこっちに近づきました。
野良猫が地面に座りました。
野良猫に手を翳してみました。
野良猫が手を嗅ぎました。
野良猫は手を嚙みませんでした。
にゃんこ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
五分間目一杯モフらせていただきました…ありがとうございます……大満足です……にゃんこかわいい…バイバイ、また来るね…
夢の先へ
旅というのは、自分が暮らし厭きた場所から、他人の暮らし厭きた場所へ訪れ、体験することです。有り体に言えば、他人の日常を引き換えに己の思い出とする、置換のような過程だと思います。
そして結局、思い出を抱いてまた代わり映えのない自分の日常に戻らなければならないのです。
揺り籠の始発電車でまた寝落ちしてしまいそうで、朧げな意識を引き起こして歩き出す、別れの時へ。
徹夜したので眠いです。
もうちょっと感想を述べたい所なんですが飛行機に乗った瞬間意識が遠のいたので何一つ思うことがありません…
成田空港までぐっすり眠れました!一時間しかなかったんですが!
今回の旅行記はここまでです。
秋学期までの束の間に色々準備しないとですのでまた忙しくなりますがまたの機会にお会いしましょう、水針でした。
総論
山あり谷あり人生に遺憾少なからず、どれだけ心境が変えようと、全力で生きることだけ貫いていこうと思います。
洸太郎がそうしたように。