現代語訳『閑吟集』(27)

【 原文 】
地主《ぢしゆ》の桜は 散るか散らぬか 見たか水汲《みづくみ》 散るやら散らぬやら 嵐こそ知れ (27)

【 現代語訳 】
地主《じしゅ》神社の桜はもう散ってしまっただろうか。それともまだ散っていないだろうか。水くみよ、知っているか? ――散ったか散っていないかは、ただ嵐だけが知っている。


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