現代語訳『閑吟集』(56)

【 原文 】
強《し》ひてや手折《たを》らまし 折らでや挿頭《かざ》さましやな 弥生《やよひ》の永き春日《はるび》も なほ飽かなくに暮らしつ (56)

【 現代語訳 】
無理に手折ろうか。それとも折らないで髪に挿そうか。三月ののどかな春日をいっそう飽きることなく過ごした。


※Amazonで『現代語訳 とりかへばや物語』を発売中です。