現代語訳「催馬楽」(21)

【 原文 】
いかにせむ せむや 愛《を》しの鴨鳥《かもとり》や 出《い》でて行《ゆ》かば 親は歩《あり》くとさいなべど 夜妻《よづま》は定めつや さきむだちや (21)

【 現代語訳 】
どうしたらいいだろうか。どうすべきか。かわいい鴨《かも》よ。出て行くと、親は夜歩きだとたしなめるが、わたしはまだ夜を共にする妻もいない身なのだ。


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