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若くて細くないと、服は着こなせないのか

Googleニュースに、ファッション誌の抜粋記事が紹介されるので、よく読んでいます。私のアラフォーの年齢を把握しているGoogleさんは、丁寧に大人女性向けのスタイリング記事をどうですかと見せてくれるのです。

そして怖いとおもいつつ、ついでにコメント欄を覗いてしまう私。

そこのコメント欄には、きっと同世代であろう女性たちの叫びがうごめいています…。

セレブ乙、ノースリーブなんか着れるか、そんなんで動けない、若づくり感えぐい、服よりスタイルでしょ、まず痩せなきゃ無理

みたいな…

言葉は荒いけど、言いたくなる気持ちはよく分かる…

若くてスリムなら、なんでも似合う。
歳を重ねたら難しい。
姿勢も悪く、背中は丸くなり、腕も足も出せない、お腹も気になってきた。

女性たちの悲鳴。本当にそうなの??
人生80年時代なのに、服を着こなせるのは3分の1程度なの?
誰かたすけてー!

高齢化社会なのに服は若者向けなのか

年齢を重ねてからのファッションについて気になるのは、

「服の話をしているのに、ほとんど身体の話になっている」
ということ。
元々、服の悩みって、身体の悩みと紙一重ですからね。

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「身体が老けたらもう何着ても無理」みたいな論調になりがちなのが、どうしても気になる。

そういう洋服論で片付けるのは簡単だけど、こんなに服が過剰供給で困っているくらいなのに、高齢化社会なのに、若くて細い人しか着られない服しか売ってないの?オシャレは無理なの?

いや、そんな事はないはず。

洋服は美しい身体ありき、という設定自体に、私は少し懐疑的です。

なぜなら、私は実際にすごくオシャレな高齢の方に出会ってしまい、その言い訳が出来なくなってしまったから。

病院で働いていた時93歳の奇跡〜腰が曲がってもため息が出るほどキレイな人〜

私が、昔病院で働いていた時、ものすごく美しい人に出会いました。

その方が来られると、他の患者さんたちがあまりの美しさに驚いて、

「あのすみません…!あの方ってどんな方なんですか?す、すっごいキレイ…!!おいくつ…?」

とこっそり私に訊ねてこられる。

その方は、93歳の女性でした。
腰もほぼ90度の直角に曲がっていて、手を引いて歩いて来られる方。
白髪で、お顔はシワももちろんあって。

なのに、とてつもなく美しいんです。
発光していた。
そしていつも優しくおちゃめ。上品でとってもオシャレでした。

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私はその方のことが今でも忘れられず、ずっとその美しさについて考えています。
あの方の美しさは、おそらくあの病院で出会った女性たちの「美」の概念を打ち砕いたでしょう。

若くてスリムでいい姿勢の人でないと、美しくない、という、私たちの青いたわごとを、優しい微笑みでぶち壊してくれました。

おそらく、「若く見せる」ためには、そりゃあ若々しい肉体が不可欠だと思います。

ただ、「綺麗に見せる」「オシャレに見せる」ためには、絶対条件とまでは言えないのでは。

私は、あの方に出会って、

「ファッションと色ってすごいんじゃないのか」
と思ったんですね。

身体の形が変わっても、色のインパクトはそれを超える

その方は、淡く柔らかい色使いのお召し物が、濁りのない白髪とマットな肌とよくなじんで、それはそれは日本画のような世界を作り上げていました。
藤色のストール。グレーのパンツ。

今ならわかります。ライトサマーの、青みの明るいカラーパレットです。

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ファッションは「色・形・質感」。

もし加齢で変化していくであろう「形」以外の色と質感をうまく使えたら。

姿勢が悪くなっても、脂肪がついたり痩せてしまったりしても。
オシャレな印象は作れて、ちゃんとその人の美しさを伝えることが出来るんじゃないか。そう思うんです。

私がひときわカラーを重視するのは、この加齢と変形に対応出来るだけのインパクトが、色にはあると思うから。

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その方だけでなく、他にも何人かの80歳以上のすごい女性たちに会っているんですが、やはり一番印象に残っているのはその色使いです。

真っ赤なスーツやブラウンのレースのセットアップなど、上品で、意思を感じる色使い。

みなさん、杖をついていたり、関節の変形があったりと、姿勢がよく若々しい動きをされていたわけではないのに、ものすごく美しい人、という印象が残っています。

あれがそれぞれのパーソナルカラーだったのか、ただの好みや他のイメコン要素だったのか今となっては判断は出来ませんが、まとう色に自分らしさをこめておられたのは、確かでした。

真っ直ぐな姿勢、俊敏な動き、筋肉のハリやみずみずしい肌、そういったものが魅力なのは間違いないのですが、それだけでない魅力が、ファッションで表現できる。

私にとってはこれは救いであり希望です。

もちろん、トレーニングで若々しい保つのは姿勢を保つのは素晴らしいことなんですが…。

でも、それがファッションの正解でも、人生の正解でもありませんよね。
どちらももっと、懐が深いものなんじゃないかな。


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