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Kenny Burrell - Midnight Blue(1963)

タイトルに相応しいレイジーでアフターアワーズの緩いジャムセッションのような本作をブルーノート社長のアルフレッドライオンは自分の墓に入れて欲しいとまで言うほど本作を愛していました。その理由を彼は全ての音符がスウィングしているからと答えています。このアルバムを語るのにそれ以上何を言えば良いのでしょうか。

メンバー
ケニーバレル:ギター
スタンリータレンタイン:サックス(1,2,5,7)
メイジャーホリー:ベース
ビルイングリッシュ:ドラム
レイバレット:コンガ
※ドラムとベースは3を除く、コンガは3と6を除く

Chittlins Con Carne
ダークなトーンのソウルジャズナンバー。タイトルを豚のホルモンであるチタリンとメキシコの豆煮込みの名からとっているだけあってコッテリしたブルースとスパイシーなパーカッションがとても良いです。
 ホレスシルバーやジョンパットンといったジャズミュージシャンはもちろんバディガイやオーティスラッシュといったブルースミュージシャンやロックギタリストのスティービーレイヴォーンもカバーしておりジャンルを超えて愛される一曲です。

Mule
ブーンブーンとなるベースやスタンリーのこの時期にはあまりやらない無骨なサックスが印象的な曲。ケニーのギターはブルース寄りでブルース好きやブルースロック好きにも受けるかなと思います。

Soul Lament
ケニーのソロナンバー。一人コール&レスポンスにブルージーながらも程よく洗練されたトーン、ほんのり香るラテントーンとさりげなくギターのうまさやセンスの良さをアピールしています。

Midnight Blue
アップテンポのリズムがかっこいいハードバップナンバー。テクニカルなケニーのソロが印象的です。

Wavy Gravy
コッテリとしたトーンのミディアムナンバー。この曲では軽く流すようにブローするタレンタインが主役です。ほんとかっこいいです。

Gee Baby Ain't I Good To You
コッテリしたブルースフィーリングがたまらないバラードナンバー。リズム隊はいるものの最低限の音だけを鳴らしほぼギターソロに近い演奏です。

Saturday Night Blues
豪快なトーンのサックスがかっこいいブルースナンバー。