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Kenny Burrell. Introducing Kenny Burrell (1956)

僕がウェスモンゴメリー、グラントグリーンと並んで好きなジャズギタリストケニーバレルのファーストアルバムを紹介します。まだ若いケニーですが音楽知識や経験は充分積んでおりそのプレイは最高です。また地元の友人のピアニストトミーフラナガンやポールチェンバースとの相性の良いプレイ、バップよりのアルバムでは珍しいキャンディドのノリのいいコンガがこのアルバムをより良いものにしています。

メンバー
ケニーバレル:ギター
トミーフラナガン:ピアノ
ポールチェンバース:ベース
キャンディド:コンガ(1,3,5,6,7)
ケニークラーク:ドラム

This Time The Dream’s on me
アップテンポのリズミカルなナンバー。ホーンのようなスタイルのケニーのギターが印象的です。トミーのソロのあとのキャンディドとケニークラークのリズムバトルがかっこいいです。

Fugue ‘N Blues
短いイントロを弾くとポールチェンバースのソロが入ります。前の曲ではあまり目立たなかったポールですがこの曲ではグルーヴィーなベースを披露しています。ピアノがメインのときはギターがバッキング、ギターがメインのときはピアノがバッキングを弾いていますがどちらも息の合った演奏です。二度目のベースソロの後の優雅なピアノがかっこいいです。

Tekeela
ファンクかっていうくらい熱いキャンディドのコンガがかっこいい曲です。タイトルほどラテン感はありませんがアップテンポでノリがいい曲なので個人的に1番好きな曲です。

Weaver Of Dreames
優雅で美しいタッチのバラードナンバー。スローテンポなのでじっくりとケニーのプレイのうまさを聴けます。

Deliah
ケニーが得意とするブルースナンバーです。ポールのベースとキャンディドのコンガがグルーヴィーでかっこいいです。

Rhythorama
ドラムとコンガのデュエットナンバー。初のリーダーアルバムなのに自分が参加していない曲を入れるのは珍しい気がします。ほとんどソロがなかったケニークラークはここぞとばかりに激しい演奏からリズムキープまで様々なスタイルのドラミングを披露しています。

Blues For Skeeter
ほんのりスウィンギーなリズムがかっこいいブルースナンバー。ブルースを弾いていても優雅なトミーのピアノがかっこいいです。PCはソロパートで得意のアルコでギコギコやっています。