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フュージョン、ジャズ

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フュージョンを中心にモダンジャズ、ジャズファンク、フュージョンなどをまとめてあります。
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#ジョーザヴィヌル

Cannonball Adderley- Radio Night (1967&1968)

Cannonball Adderley- Radio Night (1967&1968)

本作はヴァージンレコードのジャズレーベルであるナイトからリリースされた未発表音源で1967年の最終週と1968年の第1週の音源をカップリングしたものです。ただ個人的にはもっと後の音源もあるように思います。このナイトレーベルはアトランティックで数多くのジャズアルバムの制作に携わったプロデューサー兼エンジニアのジョエルドーンが自身の録音からいいものを厳選して発表しておりこれはラジオ放送用の音源。この後

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Wether Report. Night Passage(1981)

Wether Report. Night Passage(1981)

本作はデュークエリントンのカバーがあったり4ビートのジャズナンバーがあったりと現代音楽やフリージャズから始まりロックやファンク、ワールドミュージックを取り込んできたウェザーの原点回帰のようであり新たな挑戦と言える一枚です。音はシンセやベースでホーンセクションのような音を作りサックスがソロイストを演じると言うビッグバンド風のサウンド。ジョー、ウェイン、ピーターは時期は違えどメイナードファーガソンのバ

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Nancy Wilson / Cannonball Adderly Quintet (1962)

Nancy Wilson / Cannonball Adderly Quintet (1962)

本作はあまりジャズの入門として紹介されることもディスクガイドに掲載されることもないアルバムですが(個人的な意見ですが大名盤よりこういう少しマイナーなアルバムの方が聴きやすいものが多いように思います)ボーカルとインストが交互に並べられた構成、長すぎない演奏時間(特にアドリブ)、聴きやすいサウンドとジャズの初心者向きでない点が全くない入門盤におすすめな一枚です。主役のナンシーウィルソンは元々R&Bシン

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Weather Report.  Black Market(1976)

Weather Report. Black Market(1976)

本作は初めてジャコパストリアスが参加したアルバムとして有名ですがリズム隊のメンバーチェンジの最中でベースはアルフォンソジョンソンからジャコへ、ドラムはレオンチャクラーが録音前に脱退、ナラダマイケルウォルデンが参加するも正式メンバーにはならずチェスタートンプソンが加入(彼も次作で脱退)、パーカッションはアリリオリマからアレックスアクーニャに交代。さらにその間にはドンアライアスも参加(彼は1stに参加

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Weather Report. Sweetnighter (1973)

Weather Report. Sweetnighter (1973)

ウェザーリポートは初期のフリーやロックよりの路線、中期のワールドミュージックやファンクよりの路線、パストリアス=アースキン(最初はアクーニャ)がリズムセクションを務めたジャズの要素を残しながらも聴きやすくなった時期、最後のジョーのシンセサウンドを導入した時期の4つに分けられると思います。本作はその1期と2期の中間に当たる作品で聴きやすさという点ではそこまでですが聴きにくいサウンドが逆に何度も聴きた

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Weather report. S,T (1971)

Weather report. S,T (1971)

マイルスがそうだったようにウェザーリポートもまたフリーすれすれの摩訶不思議なジャズロックを演奏しています。1番の違いはマイルスがファンクを重視していたのに対してウェザーが環境音楽を重視していたこと。例えるならマイルスは古代のアフリカからフルパワーで宇宙へ飛んでいき、ウェザーは初めから宇宙を漂い続けるようなサウンドです。

メンバー
ジョーザヴィヌル:アコースティックピアノ、エレピ、オルガン
ウェイ

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Miles Davis. In a silent way (1969)

Miles Davis. In a silent way (1969)

インザスカイからエレクトリック路線を進み始めたマイルスですが個人的にはこのアルバムからサウンドがガラッと変わった印象があります。またメンバーも様々な国の出身者で構成されるようになり、後にウェザーリポート、RTF、ヘッドハンターズ、マハヴィシュヌオーケストラ、ライフタイムと歴史に名を残すようなバンドを作っていきます。そう考えると2つの意味でフュージョンの走りと言えるかもしれません

メンバー
マイル

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Wether Report. 8:30(1979)

Wether Report. 8:30(1979)

ついにアルバムレビュー300回目を迎えました。(一枚を複数に分けたり訳あって消したり下書きに戻しているものもあるのでジャストではないですが)自己満足の薄い内容ですが読んでくれる方、いいねしている方本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

ウェザーリポートの8:30は1978年から79年のツアーの録音とD面にスタジオで収録した新曲を入れた構成です。(そういえばアースのGratu

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Cannonball Adderley quintet Mercy, Mercy, Mercy! (1966)

Cannonball Adderley quintet Mercy, Mercy, Mercy! (1966)

今日はキャノンボールアダレイのMercy, Mercy, Mercy! を紹介します。このアルバムは1966年リリースのライブ盤です(録音はシカゴのクラブとされていますが本当はキャピタルレコードのスタジオに客を入れて録音したようです。その理由はキャノンボールがシカゴのクラブの経営者と仲が良かったためクラブの宣伝にということらしい
です)

メンバー
キャノンボールアダレイ:サックス
ナットアダレイ

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