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「自分の場所」という感覚~香川県と三豊市に戻ってきて
高松で感じた「身内感」
関東で用事があり、年末5日間ほどかけて東京や千葉県、埼玉県などを回った。それらが終わって、1月1日の夜、香川県に帰ってきた。
高松空港に着いて、JR高松駅行きの「ことでんバス」に乗って、讃岐の低い山々や、空に浮かぶ雲を見ていたら、「ああ、帰ってきた」という感慨がわいた。体が緩み、どっと疲れが出た。
JR高松駅に着くと、駅前で買い物をしてから、三豊に行く電車までの待ち時間、駅舎内のスターバックスでコーヒーを飲んだ。
元日17時過ぎのスタバは、ほぼ満席だった。いたのは、知らない人たちばかり。
だが、不思議なのだけど、彼らを見ていて、なにか自分が「身内の人たちに囲まれている」ような安心感を覚えた。
自分は千葉県出身で、今回も、実家がある町のカフェに立ち寄ったが、そんな感覚はなかった。
たぶん、香川県が、自ら生きることを選んだ場所だからだろう。そのせいか、どこか「身内感」「仲間」のような感覚が生まれていたのではないかと思う。
(また、香川県がとても小さい県だ、ということもあると思うが)
三豊市の静かな夜
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三豊市に着いて、JR高瀬駅に降りると、自分の周りの世界が急に静かになった。
田んぼを流れる水路の音、かすかな自動車の音・・・。小さな物音がよく聞こえる。ここ数日、ずっと忘れていた静けさだ。
家までの道は深く闇に沈んでいて、曇り空の間から星が美しくまたたいていた。
この5日間、夜空を見上げることなど、ほぼなかった。「この、星が見える場所こそが、自分がいま生きている、三豊市という場所なんだ」。そんな感慨が深く沸き上がってきた。
三豊市に住むようになって2年と9ヶ月。
自分が生きていたい場所って、どんなところだろう。人の居場所になりうるのは、どんな場所なのだろう。
そんな疑問に、かすかに近づけた気がした夜だった。
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