Mizocchi

神奈川県生まれ、千葉県育ち。2019年3月末から香川県の三豊市に住んでいます。ライター…

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神奈川県生まれ、千葉県育ち。2019年3月末から香川県の三豊市に住んでいます。ライター、編集者として普段は働いています。詳しい自己紹介はこちら https://note.com/mizo_setouchi/n/n74b56c41f228

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これまでnoteで書いた記事を、テーマごとにまとめます。 ■自己紹介香川県在住ライター・編集者 溝端直毅 ■三豊市について三豊市における買い物環境について そんなに三豊が好きになったのか、溝端直毅 三豊市の子育て支援について 「自分の場所」という感覚~香川県と三豊市に戻ってきて  【2021】三豊市の忘れられない景色 瀬戸内国際芸術祭の島で考えたこと〜未来を思い描くのは、意志の力である 田舎町と都会のマルシェの違い ぼくの街に、初めてのマックができた 田舎

    • 生きている歴史とテーマパークとしての歴史

      観光に関わっていると、歴史の話を聞くことが多い。 例えば、日本の観光においては、街のシンボルとなるお城が登場することが多い。そして、そのお城に紐づけて、町の歴史が語られる、という具合だ。 こうした歴史というのは、 ・テーマパークとしての歴史 ・現代に生きる歴史 の両パターンに分かれる気がする。 (もっとも、このどちらにおいても中途半端な扱い方をされている歴史、というものもあると思うが) テーマパークとしての歴史観光レベルで見る場合、テーマパークやエンタメとして活用

      • 三豊市における買い物環境について

        「田舎(うちの町)にはなにもない」。 田舎に住んでいる人は、そういうことを言う人が多い。 この「何もない」ということだが、じゃあ何があれば、「何かがある町」になるのだろうか? これは、人によって異なるだろうが、主に以下のようなものを指すことが多いのではないかと思う。 ・ショッピングスポット ・グルメ(オシャレカフェなど) ・レジャースポット つまり、エンターテインメントである。 人によっては、ここに教育環境の充実ぶり(特に子育て中の人)とか、医療環境とか、そういっ

        • 『すずめの戸締まり』に垣間見える保守的傾向

          本日、ようやく新海誠監督の映画『すずめの戸締まり』を観ることができた。 感想としては、「のめり込むほどじゃないけど、観て良かった」というものだ。 (以下、ネタバレはあまりありませんが、気になる人は映画を観てからお読みください^^;) 恋と、東日本大震災映画の世界にのめり込めなかった理由は、今の自分が、恋や愛の力をそこまで信じてないからだろう。 主人公・すずめの行動の原動力になるのは、宗太への恋だと思う。 その一方で、年齢のせいか、もともとの性格なのか、自分は、恋や愛

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          そんなに三豊が好きになったのか、溝端直毅

          少し前のこと。地域で活動する20代の若者たちと話していたとき、こんな話が出た。 「『地域のために働く』って言葉は美しいけれど、それを第一にされると辛いよね」 「『地域への貢献』って、地域による『若者の搾取』になりがちだよね」 彼らは、地域のことを好きだという。でも、それは、決して地域のために自己を犠牲にしたいとか、そういったことではないと。 ※ そんなことを考えていて、ふと、今年の春くらいに見た映画『シン・ウルトラマン』に出てきた、こんなキャッチフレーズを思い出した

          そんなに三豊が好きになったのか、溝端直毅

          ロシアによるウクライナ侵攻と、崩れていく世界の「物語」

          ロシアによるウクライナ侵攻が2月24日に始まった。 多くの有識者は「まさか戦争まではしないだろう」と予想していた。そんなコメントを見て、僕も楽観的に捉えていたため、このニュースを聞いたときはショックだった。 今、ウクライナでは、首都キエフでの市街戦などで多くの被害が出ているという。市民の方々は非常に大変な想いをされているだろう。また、ロシア文化を愛する人間としては、ロシアがこうした行動に出ていることに、胸苦しい気持ちである。 さまざまな想いがよぎり、ここ数日うまく寝れな

          ロシアによるウクライナ侵攻と、崩れていく世界の「物語」

          三豊市の子育て支援について

          僕の住む三豊市は、子育て支援が手厚い町だと言われることが多い。 実際、どんな支援があるのかを調べてみた。 (詳細は以下のサイトにまとまっているが、ここでは2~3歳くらいの子どもがいる家庭向けの支援を前提に短くまとめている。) ■幼稚園・保育所3~5歳の子どもの場合、市内幼稚園・保育施設の利用料は、公私立問わず無償になる。給食も無償だが、私立の場合、上限金額がある。 ■子どもの医療費出生~15歳までは基本は自己負担金額がすべて無料になる。(上限があるかは書いてないので、こ

          三豊市の子育て支援について

          日本の富裕層の増加について

          先日、まちづくり専門家・木下斉さんのSNSで以下の記事がアップされているのを見た。 現在、日本の観光政策では、インバウンドの富裕層を狙う動きが強まっている。ただ、たしかに日本国内の富裕層は盲点だと思った。これで気になり、日本の富裕層について調べてみた。 具体的なデータが掲載されていたのは、野村総合研究所の以下のニュースリリース。これによると、2005年時点に81.3万世帯だった富裕層(金融資産1億円〜5億円の層)は124万世帯にまで増えている。また、金融資産5億円以上の超

          日本の富裕層の増加について

          「自分の場所」という感覚~香川県と三豊市に戻ってきて 

          高松で感じた「身内感」 関東で用事があり、年末5日間ほどかけて東京や千葉県、埼玉県などを回った。それらが終わって、1月1日の夜、香川県に帰ってきた。 高松空港に着いて、JR高松駅行きの「ことでんバス」に乗って、讃岐の低い山々や、空に浮かぶ雲を見ていたら、「ああ、帰ってきた」という感慨がわいた。体が緩み、どっと疲れが出た。 JR高松駅に着くと、駅前で買い物をしてから、三豊に行く電車までの待ち時間、駅舎内のスターバックスでコーヒーを飲んだ。 元日17時過ぎのスタバは、ほぼ満

          「自分の場所」という感覚~香川県と三豊市に戻ってきて 

          【2022】「仕事での成功」とは何か

          2022年の目標は、「仕事での成功」に定めた。 「仕事での成功」とは何か? 人によって定義は違うが、自分の場合は以下の3つの条件を満たすことである。 1.家族を養う十分な収入が得られること自分が働いているのは何のためか。第一に、身近な人たちが貧困に陥らず、それなりの暮らしができるようにすることだ。 現在、コロナ禍がもたらした不景気で収入が減っている。こうした中だからこそ、金につながる成果をしっかり出していきたい。そうした自身の心構えを踏まえ、まずこれを掲げた。 2.持続

          【2022】「仕事での成功」とは何か

          観光産業の生産性の低さについて

          僕は観光関係のメディアに所属しながら、現在、香川県三豊市にいて地方創生にも関わっている。いったいどのようにすれば、観光を通じて地方が豊かになるのか。それを考える中で突き当たっているのが、観光産業の生産性の低さだ。 自分の頭の整理のため、調べたことをnoteにまとめておきたい。 観光業は生産性が低い会社四季報オンラインの記事「それでもまだ観光立国を目指すのか?〜ウィズコロナ時代に観光業が生き残れる3つの道」で見ると、観光業(宿泊・飲食サービス)のあまりの生産性の低さに、愕然

          観光産業の生産性の低さについて

          2022年の観光トレンド予測調べ

          仕事に関連して、2022年の観光トレンド予想を調べた。自分の備忘を兼ねて、まとめておきたい。 ブッキング・ドットコムによる観光トレンド予測2022年1月2日現在で、ネットで調べた限り、ちゃんとした調査をして観光トレンドを予測しているのはブッキング・ドットコムだった。 同社は昨年、31の国と地域にわたる、24,000人を超える旅行者へのアンケート調査を実施(うち、日本人は1002人)。 ここで見えてきたのは、以下の傾向だという。 1. セルフケアとしての旅行 2. 旅先

          2022年の観光トレンド予測調べ

          心に残る、東武東上線のキャッチコピー

          東武東上線は、東京の池袋から埼玉県方面に伸びている私鉄の路線である。2021年8月と12月、この路線に乗る機会があったが、その際に心に残るポスターのキャッチコピーがあった。 8月 「なんだかんだ 対面がうれしい、たのしい」「なんだかんだ 対面がうれしい、たのしい」。 これは、日光・鬼怒川への観光誘致に向けたポスター。貼られていたのは8月で、新型コロナウイルスの感染者数がピークを迎えていた時期だ。 こんな中で「対面がうれしい たのしい」というなんて、よほど勇気があるなあ、

          心に残る、東武東上線のキャッチコピー

          【2021】三豊市の忘れられない景色

          あと少しで2022年。大晦日にこれを書いています。 三豊市に住んでいて、今年もたくさんの美しい景色を見ることができました。自分の記録も兼ねて、写真を残しておきたいと思います。 1月 冬の中に春の気配2月 珍しい雪3月 春爛漫4月 桜!守りたい景色5月 新緑のころ6月忙しく、三豊市であまり写真が取れませんでした(><) 7月 夏の気配8月 夏から秋へ9月 秋の中に残る夏10月 天国みたいなコスモス畑11月 マルシェが復活12月 日の出を見に

          【2021】三豊市の忘れられない景色

          ステップファミリー 「相手の子を、歳の離れた弟・妹だと思うと、良い関係が築けるよ」

          多様な家族の形に関心があることから、先日、以下のような本を読んだ。 このうち、ステップファミリー(親の再婚などにより継親子の関係が生じた家族)について、最近、友人からユニークな意見を聴いたので、ここに記しておきたい。 連れ子は弟・妹のように育てる『ステップファミリー 子どもから見た離婚・再婚』 (角川新書、野沢慎司・菊地真理著、2021)で、著者は 「継母・継父が、無理に相手の子どもの”本当のパパ・ママ”のように振る舞ったりしなくていい」 と主張している。 日本人は

          ステップファミリー 「相手の子を、歳の離れた弟・妹だと思うと、良い関係が築けるよ」

          ヒトが大人になる瞬間

          「生まれたくって、生まれてきたわけじゃないやい」 子ども時代、親から怒られた際に、こんなふうに思った人は一定数いるのではないかと思う。 実際、「誕生」というのは、ひどく受動的な行為だ。 知らない間に、母の体のなかで発生して、気づいたら世の中に存在させられていた。 親も、自分の周りの環境も選べない。自分がどんな資質を持って生まれてくるかも選べない。 そんなのが、現実だと思う。 (中には、「子どもは親を選んで生まれてくる」という人もいるだろう。でも、僕はいまだにそれを

          ヒトが大人になる瞬間