本の「包装紙」機能を見事に活用したフェス「ALPS BOOK CAMP」
夏の信州、北アルプス山麓・湖畔のキャンプ場で本を愉しむフェス「ALPS BOOK CAMP 2019」に行って来ました。
ピースフルな空気に包まれた、すてきなイベントでした。
いち本好きとして、純粋にとても楽しめたのですが、
あえて、仕事的な観点から見てみると、イベントとして実によくできていると感じました。
「本」を銘打つことで、文化的な薫りをまとわせることに成功しているのです。
すべてのブースが本を扱っているわけではありません。
割合的には、本よりも他の雑貨や飲食を扱っているほうが多いかもしれません。
ですから、もし「本」を銘打ってなければ、単に「湖畔のバザール」なのです。
(それでも十分すてきなイベントなのですが)
逆に言うと、
「本」にはとても強い「包装紙」としての機能がある
ということになります。
この機能については、本のど真ん中にいるはずの出版社が
意外と気づけていない点かもしてません。
灯台下暗し、というところでしょうか。
そうした「包装紙」としての本が活用できるイベントや商品は、
まだまだ開拓できるように思います。
ALPS BOOK CAMP、来年はもっと大きくなっていきそうな気がしています。要注目です。
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