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じっちゃま推薦本で学ぶテクニカル分析⑥(第4章 トレンドの基本概念-2- トレンドライン )

基本のトレンドラインとは、チャート分析者が使用するテクニカルツールのなかでも極めて単純なものだ。
しかし、最も利用価値の高いものでもある。


上昇トレンドラインは、連続して切りあがっていく安値(下図①、②、③)に沿って描かれた右肩上がりの直線(下図オレンジ破線)です。


20210122_トレンドライン①


上昇トレンドラインを見つけるには、少なくとも前回の安値から切りあがった安値(上図の①と②)を見つける必要があります。

しかし、この2点だけではまだ上昇トレンドがあると確定することはできません。

①と②を結んだ直線上にさらに切りあがった安値(上図③)から上昇を始める、つまりこの直線が支持線の役割を果たしているということが確認できて初めて、それまでの”暫定的なトレンドライン”が”上昇トレンドライン”であると確信を持つことができます。


一方、下降トレンドラインは、連続して切り下がった高値(下図④、⑤、⑥)に沿って描かれた右肩下がりの直線(下図オレンジ破線)です。

20210122_トレンドライン②

下降トレンドラインも、上昇トレンドラインと同様に、2つの高値(上図④、⑤)を結んだところまでは”暫定トレンドライン”です。

その後、同一直線状に発生した3つめの高値(上図⑥)で抵抗線の役割を果たして、価格が下落に転じたときに、下降トレンドラインが成立します。


上昇トレンドラインにせよ下降トレンドラインにせよ、3回目の試しに成功したトレンドラインを”有効トレンドライン”と呼びます。

3つ目の点が確認され、トレンドがその方向を維持すれば、トレンドラインは、さまざまな意味で非常に有効となる。

例えば上昇トレンドラインが形成されてた時、そのトレンドライン付近までチャートが押し下げられたときは絶好の買い場になります。

なぜなら「形成し始めたトレンドは、その動きを持続する傾向がある」から。


今日はトレンドラインの形成過程を勉強しました。

次回は「トレンドの転換点」について勉強していきます。

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