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【観劇】『サイドウェイ』-Saidways-

2021年3月24日(水)19:00〜
東京芸術劇場シアターイースト
¥8,800(ワイン付き¥12,000)

贔屓の役者さんである神農直隆氏がご出演と聞いて、直前にチケットをゲット。チケット買ってから、神農くんは代役だと知った。しかも初日の10日前にキャスト変更が発表されて、公演は初日から三日分は中止になったという。
大変だったろうな・・・色々と。無事に幕が開いて本当によかったです!

<あらすじ>
小説家を目指すマイルスはどの出版社にも相手にされず、離婚の痛手を引きずっている。売れない俳優でテレビディレクターの親友ジャックが結婚することになり、独身最後にふたりはワイナリーを巡る一週間の旅に出る。
ワイン通のマイルスはピノ・ノワール愛を語るが、ジャックは結婚前のラブアフェアしか頭にない。道中で知り合った美女マヤとテラ、四人はワインの話で意気投合するが・・・

もう千秋楽も終わったのでネタバレ気にせず行きますよー!

あらすじをざっと読んだ程度で前情報をあまり入れずに観たけれど、2004年のアメリカ映画が原作だと後から知る。しかも日本版リメイクもあって、小日向・生瀬コンビで2009年に公開されていた。
あー、それ覚えてる。ピクニックの写真だよね!
ちょっと観たいなと思ったけどスルーしちゃった。数年前のように思ってたけど、もう11年経ってたとは。

とにかく何も知らずに観たので、やたらとワインの話ばっか出てくるのでびっくりした。劇中で何本も抜栓するし、飲みまくるし。あれ本物じゃないよね? 本物のワインをあんなに飲んだらヘベレケになっちゃうw

そして。かなりお下品な言葉がバンバン飛び交って、さらにけっこうインモラルなお話で。 1週間後に結婚するってのに、初対面の美女とやりまくるヤリチン(劇中でそう言い表されているのだ)のチャラ男を演じたのが神農くんだったんですよ! 本人のイメージと真逆なんですけど・・・役者さんてすごいな。
て、言うか。原作映画はアカデミー賞を取ったりずいぶん評価されたらしいけど、20年くらい前のアメリカだったらOKなんでしょうかね。お互い納得ずくのワンナイトなら別に構わないんだけど、結婚することを隠して愛してると言ったり、一緒に暮らそうなどと将来のことを語ったりはアウトでしょう。
それでも婚約者と別れてテラとの愛を選ぶならそれも良しだったけど、財産家の婚約者と別れる気はないってところが最高に腹が立つ。ああ腹が立つ!

そんなことが気になって、手放しで良い話だとは言えないね。
でも芝居自体がつまらない訳でもないのが不思議なところ。ジャックは女の敵でしかないし、実際に会ったらアタシも殴りたい。テラは殴っただけだったけど、ちょん切っちゃえばいいのに!と心の底から思ったわ。
そう、テラが本当に可愛くて男前で最高にステキだったなあ。好き〜💕 ジャックと26センチの身長差でラブラブしてたのめっちゃお似合いだったのになあ。

主人公のマイルスは結婚に失敗して臆病になってるし、小説もダメだと判って自暴自棄になるし、蘊蓄は鬱陶しいし、あまり付き合いたくないタイプではあるけどw 詩人だし熱い心を持ってるし、なんだか憎めない感じはあるよね。ジャックは人間性に問題はあるけど(なんでマイルスは彼と親友になったんだろう?)マイルスを「愛している」ところはいい。
最後にマヤとうまくいくのも予想はついたけど、よかったねって思えるし(不貞を働きまくったジャックが婚約者と拗れもせずにゴールインしたのは噴飯物だけど)。

しかしワイン飲みまくって車運転してるのも、当時のアメリカはゆるかったんだろうなあと。日本でやったら速攻捕まりまっせ。
いま、ここ日本でこのお話を上演することになったのはどうしてなんだろうね。
観終わってまず、ワインが飲みたくなった。ピノ・ノワールってそんなに美味しかったっけ? とびきりのワインとして出てきたのって、なんだっけ? リシュブールと・・・??
まあいいや、もし原作映画を見る機会があったらチェックしようかな。

あとひとつ、気になったこと。

細かいことだけど、公式のツイートで“ワインボトル”付きチケットとあったので、「瓶だけなんて誰が欲しがるんだろう?」と思ったのね。オフィシャルサイトを見たら“ボトルワイン”付きチケットと書いてある。
あっ、ワイン付きのチケットなの?!(文章全体を見れば意味は伝わるけどさ〜)
“ワインボトル”はワインの瓶 、 “ボトルワイン”は瓶入りのワイン、ですよね?

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