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『反応工程』新国立劇場

2021年7月12日(月)19時開演
@新国立劇場 小劇場
A席¥6,600 パンフレット¥800

贔屓の神農直隆氏ご出演♡と聞いて興味を持ったけど、戦時中の軍需工場とか学徒動員とか重たそ〜〜〜と尻込みしてパスするつもりでいた昨年。上演寸前に緊急事態宣言を受けて中止→延期となり、1年3ヶ月経ってようやくの開幕となったわけで。これは完全にタイミングと言うか・・・ちょうどアタシの予定が何も無い隙をついて、スルッとチケットが飛び込んできたのだ(いやちゃんと買ったんですけど)。
そしてチケットをゲットした時にはゼロだったはずの観劇予定が、後からドッと押し寄せて、今月はなぜか6枚ものチケットを持っている・・・不思議だ。この世の定理か。
そして前日になって、アタシが観に行くのは初日なのだと気付く。えっ、そうなん?!
と言うわけで。相変わらずボンヤリな深月のアタマワルイ感想、文章が組み立てられないので箇条書きでざっくり行きますー。
※フツーにネタバレしてますご注意!

<あらすじ>
太平洋戦争の敗色濃い1945年8月、九州中部にある軍需指定工場。戦前は染料を製造するためだった工場も、今ではロケット砲の推進薬を作り出す"反応工程"の現場となっている。 田宮、林、影山らの動員学徒も配属され、日夜、古株の工員らと共に汗を流している。勝利を信じる田宮だったが、勤労課の職員である太宰に戦争の本質を説かれ、禁書となっている本を渡される。そんな中、影山に召集命令が下り......。(公式サイトより)

・作り込まれたリアルな(と思われる)工場のセット
・登場人物がみな国民服にゲートル、イガグリ頭。参った見分けがつかぬ・・・
・九州の訛りもアバウトにはわかるけど、捲したてられると聞き取れない💦
・懸念したほどには重苦しくはなく、人の心を追った群像劇だった
・少年から初老(中老くらいかも?)の男たちが「ヤイヤイ」やってる
・「ヤイヤイ」は劇中に出てくる言葉。「やいのやいの」と同義?
・「やいのやいの」も今となっては死語か?
・そんなご時世にも小さな楽しみがある
・酒を飲み歌い踊る。スルメを焼いたりぜんざいを炊いたり
・サッカリンて最早懐かしい。お若い方にはわかるか知らん

・"反応工程"は9回連続で失敗しているらしいが、成功の為には気魄、信念、敵愾心と来たもんだ。さすが戦中
・気合いで物事がうまく行くなら、マニュアルなんかいらんな
・70年後の今も、ああいう輩がまだいるって話だ

・工場の黒板には昭和二十年八月とある。数日で戦争は終わる
・大人たちは薄々気づいている。事後の準備も始まっている
・なのに今さら召集とは?!
・逃げた影山について、なぜ?という問いが頭の中で止まらない
・家族が無事で済むわけないのに。それが判らない筈ないよね
・なのに数日で戻ってくるなんて、意味不明すぎて

・とても良い作品なんだろうけど、私にはなんと言うか
・モヤモヤし過ぎて苦しい😶‍🌫️(変な絵文字)
・帰宅後ネットで感想を見ると絶賛の嵐。ううん、そうか・・・
・改めて戯曲を読んでみたがモヤモヤは晴れず
・戯曲に「田宮が正枝を抱きしめる」とあるが、逆だったな
・正枝が田宮を抱きしめ、彼はしがみついて泣いた

・舞台奥が開く。大きい窓なのだろうか、とても明るい
・終戦翌年の春。復員した田宮が工場を訪れるシーン
・一億総懺悔とは噴飯もの
・誰も戦争なんかしたくなかったはず(だよね?)
・今だってオリンピックなんかやりたくないのに
・気味が悪いほど現在とリンクする
公式サイトの鼎談によると、昨年の春にキャストの大人組が「やれんのかな、これ」と話し合っていたそうな。これも劇中とめっちゃダブる
・戦争はもうするな 人が死ぬ
・プラカードの文言に心の中で首肯しまくる
・疫病禍の前は世の中の不穏さに、戦争に雪崩れ込むのでは・・・という論調もあったが、今はそれどころじゃなくなったね
・病禍が治まった時がまた怖い気もするな

・キャストはどの方もとても良かった。もちろん、神農さんも
・日和ったいけ好かない教師役だったけど、きっと普通の人なんだよな
・特に荒尾さんが良かったな。良い役だし、演じ手も佳き
・正枝ちゃんも素敵だった。柔らかくも凛とした感じ

観劇から十日以上経った今は、思い返すと観てよかったなあと思える。あすは千穐楽、無事の完走を祈ります。
ざっくり簡単に書くつもりが長くなっちゃった。
短くわかりやすく書くのは難しい。それができないからダラダラ書いちゃう、悪いくせ。
とりあえず吐き出せたのでホッ。前述の通り観劇が立て込んで、メモが溜まりまくってるのだ〜〜(汗)今年こそ観たものもれなく書き残したいのにな(出来るのか・・・?)

2021年7月12日(月)19時開演
@新国立劇場 小劇場
A席¥6,600 パンフレット¥800
『反応工程』公式サイト

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