きものの記憶と記録 ①

京都に移り6年が過ぎた。

京都生活2年目の時、きものを着ようと決めた。「休日外出するときは着物で」というルールを課して、それを1年続けた。

当時記録として毎度写真を撮っていたので、それらを見ながら何か書いていこうと思う。

誰かに見せようという気がなかったので画質はかなり悪いです。

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綿の着物に綿の帯、サンゴの菊の帯留め。

すべて祖母(父方)の使っていたもの。帯はお太鼓の作り帯にしてあるため変えられない。

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祖母はお茶の先生をしていたらしく着物も山ほど持っていたらしいが、亡くなる前にそのほとんどをお弟子さんやらに譲ったらしい。もう20年ほど前、私がお茶にも着物にも全く興味のなかったころだ。

だから残されていたのは普段着用とお稽古用の地味なものばかりだけれど、身長は同じくらいなので、ぴったり着ることができる。

次は単衣の紅型と手描きの綿の帯。さっきと同じ帯留め。

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この紅型は古着屋で買ったもの。8000円程だったか。

ひとえを着るのは寒さが和らいでコートがいらなくなる頃と、秋は長袖を着だす頃がちょうどいいと思っている。5月に着るともうちょっと歩けば汗だくになりかなりしんどい。肌寒いくらいで着るのが良い。寒ければストールを肩にかければ十分だ。

帯にしわがあるのは帯板を使わないため。暑いし、動きづらいし、シルエットも好きじゃない。

帯は祖母(母方)のもの。祖父の恩師の愛人が画家で、その人の描いた帯らしい。祖母は貰った時だいぶ困ったとか。状態が良いのでおそらくほとんど締めていない。

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次も同じきもの

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友人が遊びに来た時に着せたもの。帯はガラクタ市で買った半幅。帯締めは新しいもの。紫と緑の組み合わせが気に入っている。

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なんかすごい結び方をしている。どうやったのかわからない。名付けてサザエさん結び。

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1年じゅう着物となるとひとえの出番はかなり多い。春と秋は出かける用事も多い。この単衣はかなりよく着ていた。パッと見でなんか華やかだし、色も合わせやすい。友人と会うときによく使っていたと思うが、あった時の「わ~きものかわいい!」のためにせっせと着ていた。

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これは1枚目と同じ綿のきもの。帯は古着屋でたしか1000円。経年劣化が激しく少し引っ張ると破れてしまうくらい痛んでいて、店員からも「帯として使うのは難しいです」と言われたが、手描きの花の模様がとても美しく、普段着ならいいよねと思って結構締めていた。

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②へつづく

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